高校野球
2023/03/18 22:50

選抜甲子園開幕 クラーク初戦の相手は沖縄尚学に決定 聖地での初勝利懸け24日の2回戦で激突

選抜大会限定の新ユニホームを着用し、入場行進するクラークの選手たち(撮影・中本翔)

選抜で北海道勢が沖縄勢と対戦するのは50年ぶり3度目

 選抜甲子園が開幕し、開会式と1回戦3試合が行われた。第3試合で沖縄尚学が大垣日大(岐阜)に4-3で勝利し、2回戦から出場する2年連続出場のクラークの初戦の相手に決まった。選抜で北海道勢が沖縄勢と対戦するのは50年ぶり3度目。順調に進めば、大会第7日の24日第1試合に登場する。

甲子園球場での開会式後、対戦相手が決まる第3試合をチームで観戦

 自分たちの相手が決まる第3試合を甲子園球場で観戦した。クラークナイン。新岡歩輝主将(3年)は「北と南の対決になるので、いまは本当に初戦突破を大事にしている。強い相手だけど、自分がしっかり抑えてチームを勝ちにつなげられるようにしたい」と意気込んだ。

 エースとして迎える初戦。「沖縄尚学は1番バッターに一番気を付けたい」と警戒。「タイミングをずらすのを本当に大事にしていければ」と、まずは先頭を抑え、相手打線に勢いを与えないことを心掛ける。攻撃では主軸を担うだけに打撃では「2ストライクからの膝下のスライダーに気を付けたい」と食らいついていく覚悟だ。

 午前中に行われた開会式。今大会は4年ぶりに全ての制限が解除された。スタンドの雰囲気に「お客さんもすごい多かった。一回一回の拍手が結構大きかったので、これで応援されるってなったら、どのぐらいの音が出るのかなって。本当に楽しみです」とイメージを膨らませた。

新ユニホームで臨んだ入場行進は昨年優勝校に挟まれ 新岡は中学時代の対戦相手と再会

 入場行進は選抜大会限定の新ユニホームで臨み、昨年優勝の大阪桐蔭、準優勝の近江(滋賀)に続いて3番目で登場。後ろには昨夏の優勝校・仙台育英(宮城)。「待ち時間も、挟まれてるっていうか、そんな感じで。結構みんな体がすごいでかくて、びっくりしました」。さらに仙台育英には弘前白神リトルシニア時代に対戦した山田脩也内野手(3年)がおり、言葉を交わしながら再会を懐かしんだ。

 昨年の開会式はコロナ禍で大会初日の3試合に出場する6校のみで行われ、その中でクラークが唯一の2年連続の入場行進となった。昨年は遊撃手で出場した新岡主将は「昨年は初めてで、もう何もかも緊張っていうのはあったんですけど、今年は全然そういう緊張はなく、堂々と行進できた」と胸を張った。

佐々木啓司監督はエース新岡と相手打線の相性は良いと分析

 佐々木啓司監督(67)は選手と一緒に試合を観戦した。相手打線について、「勢いよく(バットを)振ってくる。真っすぐばかり投げていたら打たれる」と警戒感を強めたが、変化球の種類が多く、投げる腕の位置を斜め上から横手と自在に投げ分ける〝千手観音投法〟の新岡とは、相性が良いと睨んでいる。過去2度の〝南北対決〟は北海道勢が2勝。6日後の決戦へ、最終仕上げに突入する。

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