ファイターズ
2023/02/14 22:00

二刀流ルーキー矢沢「一番憧れている」楽天・松井裕から記憶に残るプロ〝1号〟!

五回2死三塁、憧れの楽天・松井裕から右越え2ランを放って生還し、加藤豪(中央右)の抱擁で迎えられる矢沢(撮影・大石祐希)

■練習試合 日本ハム8-2楽天(14日、沖縄・金武町ベースボールスタジアム)※降雨コールド

代打で実戦初本塁打となる右越え2ラン「体がいい感じに反応して引っ張れた」

 理想の投手からプロ〝1号〟! 日本ハムのドラフト1位ルーキー・矢沢宏太投手兼外野手(22)が14日、沖縄・金武で行われた楽天との練習試合に代打出場し、実戦初本塁打となる右越え2ランを放った。打った相手は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選ばれている松井裕樹投手(27)。少年時代から「一番憧れている」と目標にしてきた左腕を攻略し、記憶に残る一日になった。

 降りしきる雨が、祝福のシャワーに変わった。五回2死三塁で今川に代わって打席に立つと、目の前には尊敬する松井裕がいた。173センチの体を目いっぱい使い、カウント3-1からの5球目をフルスイング。「詰まった」と感じた打球は、右翼フェンスを軽々越えていった。

 「入るとは思わなかった。ちょっと詰まったと思ったんですけど、フェンスを越えてくれたので良かったです。今はタイミングの取り方、体重移動の仕方を練習している。(相手は)いい投手だと分かっていたので、練習していることをやってみようと思って打席に立ちました。センター方向を意識しながら、体がいい感じに反応して引っ張れたのかなと思います」

「真っすぐが強くて三振が取れる。僕も松井選手のようなピッチャーになりたい」

 かつて、甲子園で投げる5学年上の松井裕の姿に心を奪われた。「真っすぐが強くて三振が取れる。すごい良いピッチャーだな、かっこいいな、僕も松井選手のようなピッチャーになりたいなと思っていました。フォームをまねしていたこともあります」。同じ左腕として最も憧れる投手から、打者として〝プロ初アーチ〟をかっ飛ばした。

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