Vリーグ
2023/02/12 19:30

サフィルヴァ 勢いそのまま札幌2連勝! 若手躍動に上杉監督「本当に有意義な日」

勝利に貢献したサフィルヴァの藤巻(左)と奥山(撮影・十島功)

■Vリーグ男子2部 サフィルヴァ北海道3―0大同特殊鋼(12日、札幌・北ガスアリーナ札幌46)

前日活躍のOH郡を温存

 確実にチームは加速した。11日のヴォレアス戦勝利の勢いそのままに、今季最後の札幌での試合を勝利で飾った。大同特殊鋼を圧倒しストレート勝利。11日に活躍したアウトサイドヒッター・郡浩也(27)を温存するなど、次節以降に向けても実りの多い試合となった。

 これまで出場機会に恵まれなかった選手たちも多くコートに立つことができた。選手層の厚さを感じさせた一戦に上杉徹監督(42)も「選手をたくさん試すことができて、若い選手にいい経験を積ませられた。本当に有意義な日になったと思ってます」と収穫を得られたようだった。

内定選手、S藤巻とOH奥山が躍動

 内定選手として昨年12月に加わったセッターの藤巻睦(22、日本体育大)と、アウトサイドヒッターの奥山永己(20、北翔大)のコンビが躍動した。

 メンバーの入れ替わりも多い中、藤巻は伸び伸びとプレー。「チームの雰囲気を変えることと、繋ぎの面でスパイカーにしっかり託すことを意識した」。雰囲気作りに関しては「盛り上げることができた」と合格点を与えた一方で、「ディグの面で貢献できなかった。次に向けて改善したい」と反省した。

 ホーム初出場となった跳躍力を生かしたスパイクを軸に、奥山は6得点を記録した。「ファンの皆さんが大勢いる中でのプレーは初めてだった。とても楽しみながらプレーできました」と笑顔を見せた。攻撃面では「アピールできた」と振り返ったが、自身の出来は「65点。守備の方で自分の課題が大きく見つかった。サーブキャッチ、ディグでのポジション取りを先輩方を見て学びたい」と意気込んだ。

上杉監督「時間を掛けて経験して、少しずつ良くしていければ」

 若い選手たちの躍動を、上杉監督は「良くもあり、経験不足のところもある。まだまだ向上していかないと、V2リーグの昨日(11日)みたいな試合で出場するのは難しいかな。時間を掛けて経験して、少しずつ良くしていければ」と評価した。

 来月5日にはヴォレアスとの最終戦が待ち受けている。1試合目のヴォレアスvsきんでんを観戦し、詳細は伏せたが「点を取るためのヒントは少しあった」と分析した。次の北海道ダービーまで負けるわけにはいかない。ヴォレアス戦の大きな1勝で「試合前から空気的にちょっと緩いかなと感じたところもあった。もう一度引き締め直す必要がある」と上杉監督。チーム一丸で勢いに乗っていくために、もう一度気を引き締め直す。