Fリーグ
2023/02/05 22:00

エスポラーダ10位フィニッシュ 水上GM兼任 来季上位進出へ若手の台頭望む

来季の躍進には選手層の厚みが欠かせない

■1部第22節 エスポラーダ北海道3―5立川アスレティック(5日、北ガスアリーナ札幌46)

 エスポラーダ北海道はホームで今季最終戦に臨み立川アスレティックに3―5で敗れた。これで2022―23シーズンの最終順位は、7勝2分13敗で12チーム中10位。シーズン中盤にはチーム歴代タイ記録となる4連勝でプレーオフ初進出への期待も高まったが、最後は6連敗と失速した。来季の躍進に向け選手兼GMのFP水上玄太(39)は「選手層が課題」と若手のさらなる台頭を切望した。

 1574人の観客を集めて開催されたホームでの最終戦。前節終了時点でプレーオフ進出を決めた立川を破ってシーズンを締めくくりたかったエスポラーダだが、リーグ2位でプレーオフを控えた強豪の壁は高かった。

2年目FP亀谷がリーグ初ゴール

 それでも来季以降の上位進出に向けた収穫は着実につかんでいる。2点ビハインドで迎えた後半3分。入団2年目のFP亀谷啓太(23)が水上から受けたパスを冷静にゴールに流し込み、Fリーグ自身初得点。6分後には再び亀谷が持ち味のスピード生かして右サイドをドリブルで突破し、同点弾を決めた。その後は立川に2点を奪われて敗れたものの、新鋭の活躍で一時的に格上を追い詰めたことは、来季に向けた大きな収穫だ。

一時は3位浮上も終盤失速

 開幕戦を白星で飾るなど幸先良いスタートを切った今季。シーズン中盤にはチーム記録に並ぶ4連勝で3位まで順位を上げ、上位3チームが進出するプレーオフを意識する位置に付けていた。しかし勢いは続かず、その後は黒星が先行。アウェーの第17節湘南ベルマーレ戦を2―13で大敗すると、その後は副主将のFP木村優太(23)の負傷離脱なども重なり急失速した。

 GMを兼務する水上は、シーズン前半と後半で明暗が分かれた今季を振り返り、「シーズン中はけが人も出る。チームを安定させていくには選手層が課題」と指摘する。金井一哉監督(42)も「波のあるシーズンだった。(後半は)苦しい戦いが続き、望んだ順位にはならなかった」とシーズンを通してチーム力を発揮できなかったことを悔やんだ。

 終盤に失速した今季の課題を克服するためにも、出番が少ない亀谷ら若手選手の底上げは欠かせない。今季はルーキーGKの戸田貴英(20)が22試合中21試合に先発と1年を通してゴールマウスを守るなど、将来楽しみな選手も出てきた。水上は「選手のリクルートやセカンドチームも含めて若手の戦力アップができれば、もっと上の順位を目指せる」と強調。今季も主将のFP室田祐希(30)の13得点に続くチーム2位(11点)の得点を上げた自身の地位を脅かす存在を待ち望んでいる。

 

 

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