アマ野球
2023/01/25 11:30

札幌市内で捕手専門スクールを運営する秋山泰隆さん 「北海道から日本を代表するキャッチャーを!!」

大きな目標を掲げ、捕手専門スクールで指導する秋山さん

小中学生中心に毎週月曜夜開講

 「北海道から日本を代表するキャッチャーを!!」の目標を掲げ、2021年秋から札幌市内で捕手専門スクールの運営を始めたのが、社会人野球の名門・鷺宮製作所で10年間プレーした秋山泰隆さん(43)だ。現在は小中学生を対象に、毎週月曜日の夜に指導。札幌市内の屋内練習場「マルチドーム札幌」で捕手技術や配球などの専門的な知識を授けている。

札幌第一高-旭川大-鷺宮製作所と捕手一筋

 野球を始めたときから捕手一筋。札幌第一高、旭川大でプレーし、鷺宮製作所では主将やバッテリーコーチを務めるなど、第一線で活躍した。日本ハムにも所属していた巨人の市川友也3軍バッテリーコーチ(37)も社会人時代の後輩で、現在も指導者仲間として連絡を取り合っている。

コーチの本格指導は社会人になってから

 そんな輝かしい経歴を持つ秋山さんだが、本格的に捕手としての指導を受けたのは社会人に入ってからだった。学生時代は捕手専門コーチはなく、捕手技術を監督から学ぶか独学で学ぶしかなかった。しかし、鷺宮製作所でバッテリーコーチから指導を受け「そこで初めて知ることが多かった。捕り方一つにしても、投げ方一つにしても、しっかりとした形(の指導)としてはなかった」と振り返る。

 この経験が捕手専門スクールを開くきっかけとなった。「小学校からキャッチャーをやっていて『大事なポジションだよ』っていうのはずっと言われていた。でも、そんなに専門的に教わっていない。これは早い時期から知っていた方が良いことはたくさんあるなと思って、ずっとそういうものを抱えていた。少しでも役に立てたらと思って立ち上げました」。

サッカーより専門職指導は遅れてる

 また、長男がサッカーをやっていることも理由の一つ。「サッカーはチームに所属して、ドリブルのスクールに行ったり、キーパーはキーパースクールに行ったり、チーム以外で学ぶのが普通だった」。一方で「野球はない。野球は若干遅れている感じがある」と危機感を抱いていたという。

 コーチは秋山さんだけではなく、駒大苫小牧高で2005年に甲子園2連覇を果たしたときの正捕手・小山圭祐さんも在籍。小山さんは不定期での参加となるが、2人がアマチュア球界で積み重ねてきた大きな財産を未来ある子供たちに還元する。「個々の体のつくりが違うので、投げ方も違う。それぞれにあったこともある。あまり押しつけすぎずに、自分たちで考えさせることをテーマにしている。技術的に教えて、頭も育てるイメージでやってます」。

女子バスケ森岡ほのかのメンタルトレーナーも

 また、メンタルトレーナーの一面も持つ。オンラインを活用し、全国のアスリートのメンタルサポートも行っている。女子バスケU18日本代表の森岡ほのか(札幌山の手高3年)も教え子の一人だ。この捕手専門スクールでも、オプションとしてメンタルトレーニングを取り入れることもできる。「試合に行くときにどんな心の状態で行こうかとか、そもそも目標がどこなのかをしっかり定めています」。

 扇の要に求められることは多い。秋山さんは「発信力も受信力も大事だと思っていて、自分の意見をしっかり言うのが大事なんですけど、周りの人がどうなっているのかを察知する人間力はすごく大事だと思います」と捕手に必要な要素を語った。

「まずは甲子園とかに出てほしい」

 このスクールから大きな舞台へ羽ばたいていくことを、秋山さんは願っている。「日本を代表するキャッチャーを、っていう夢を抱いているので、まずは甲子園とかに出てほしいですね」。


■プロフィール 秋山 泰隆(あきやま・ひろたか) 1979年4月3日、札幌市出身。小学4年生から野球を始める。札幌第一高から旭川大を経て、社会人の強豪・鷺宮製作所に進んだ。現役引退後、2019年6月からメンタルトレーナーとして独立し「北海道メンタルクリエイション」の代表として、メンタルサポートを行っている。その後、2021年に「キャッチャー専門スクール」を設立。右投げ右打ち。家族は妻と1男1女。