ファイターズ
2021/10/07 14:29

西川躍動 同点打&V犠飛

七回に勝ち越しとなる中犠飛を決め、笑顔を見せた西川。三回にも同点に追いつく適時二塁打を放つなどチームリーダーが勝利に貢献した(撮影・松本奈央)

 ■日本ハム3-2オリックス(6日、京セラドーム大阪)

 諦めるわけにはいかない。チャンスメークすることが多い2番の西川が苦境で試合を決めた。同点打&決勝犠飛の大暴れ。奮投した上沢を強力に援護し「下位打線でつくったチャンスをしっかりとものにしていけば、こうやって点に絡んでくる。いいところでいい仕事ができてよかったです」と静かに喜びをかみしめていた。

 1点を追った三回。8番・中島の内野安打から始まり、2死三塁で打席が回ってきた。ボールの見極めに優れ、81個の四球を獲得しているが、この場面は迷わず初球の直球を振り抜き、右翼線にはじき返した。試合を振り出しに戻す適時二塁打となった。

 七回は9番・清水の四球と浅間の左前打で1死一、三塁。左腕・海田の変化球にてこずり、タイミングを外されたが、追い込まれてから粘りを発揮した。5球目を中堅に運び、飛距離十分の犠飛。どうしても欲しかった勝ち越しの1点をしぶとくもぎ取った。

 残りは20試合を切り、正念場を迎えている。首位から大きく引き離され、自力ではCSに進出できない状況だ。ただ、闘志を燃やす理由はある。「いいときも悪いときも、ずっと応援してくれている人がいる。そういう人のために最後まで戦う姿を見せられたら」。チームの顔はどんなに苦しくても、ファイティングポーズを崩さない。(榎本真之)

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