ファイターズ
2022/12/24 20:25

連載「FtoF」③今季限りで現役引退「広報マン」へと転身する鈴木遼太郎さん

(左)2019年、プロ初登板のロッテ戦は2回無失点に抑えて笑顔を見せた鈴木さん(右)同年はフレッシュオールスターにも登板した

社会人野球を経て 今季限りで現役を引退

 日本ハム(〝F〟IGHTERS)に在籍した元プロ野球選手に、未来(〝F〟UTURE)への展望を聞く連載「FtoF」第3回。社会人野球のエイジェックを経て、今季限りで現役を引退する鈴木遼太郎さん(26)にスポットを当てる。2021年まで日本ハムでプレーした右腕は、人当たりの良さを武器に『広報マン』として第二の人生をスタートさせる。

 プロ野球のシーズン佳境に入った9月。鈴木さんはユニホームを脱ぐことを決め、日本ハム時代のチームメートらお世話になった人たちへ連絡を入れた。

「人生は野球だけではない。早いうちの方が失敗もできる」

 「会社側からいらないよと言われましたし、自分も1年間やって引け目を感じていました。やりきったし、すっきり辞めました。もう1年やろうかなという時に気持ちが入らなかった。人生は野球だけではない。次の世界に進むためにも、早いうちの方が失敗もできると思いました」。

 今季から社会人野球のエイジェックに入団。現役続行を模索するか悩んでいた時、ロッテなどで活躍した小林雅英投手総合コーチが声を掛けてくれた。

 「雅さんが30代の失敗と、20代の失敗は違う意味を持つ。30前に違う世界に出て、失敗して成長しなさいと言われました。それが今のモチベーションになっています」。

けがに泣いたプロ生活 人との出会いが財産

 6歳から野球を始め、宮城・石巻西高から東北学院大を経て17年のドラフト6位で日本ハムに入団。プロ入り後は、1年目に右肘の靱帯(じんたい)を損傷するなどけがに泣いた。20年オフに戦力外通告を受け、21年は育成選手としてプレーし、計4年間で1軍登板は1試合のみ。苦しいことの多いプロ生活だったが、人との出会いが財産となった。

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