■日本ハム１４－０ロッテ（２７日、札幌ドーム）

「水戸黄門」主題歌を登場曲に　上沢と約束「帰ってきたらこれにしよう」

　シーズン最終盤に、期待の主砲候補が戻ってきた。左脇腹肉離れで離脱していた野村佑希内野手（２２）が約１カ月ぶりに１軍復帰。３安打２打点と元気な姿をアピールし、「復帰した日に打てたというのは良かったと思います」と、はにかんだ。

　一回の第１打席から、登場曲で球場をざわつかせた。打席に入る際に流れたのは、人気時代劇「水戸黄門」のオープニングで流れる主題歌「あゝ人生に涙あり」。「人生楽ありゃ苦もあるさ～」と渋いメロディーがこだました。

　選曲には深い理由があった。けがした際、エースの上沢と「帰ってきたらこれにしよう」と約束。「歌詞の通りです。この４年間を振り返って、（状態が）良いタイミングでけがをしてしまったりとか。良い歌詞かなと思った」と説明した。

　２８日には札幌ドームで最後のゲームが控える。「上沢さんが（先発で）投げる。本人は聞きたいと思うので、使おうかなと思ってるんですけど」と考えているが「ちょっと面白い感じになっちゃった。どうしようかなという感じです」と悩ましい。野村の決断はいかに―。本拠地最終戦は登場曲にも注目だ。