ファイターズ
2022/09/15 23:50

「1番・中堅」初先発の中島が延長十二回フル出場「よりによって…、疲れました」

「1番・中堅」で初先発した中島は三回、宗の打球を難なく処理

■日本ハム2-3オリックス(15日、京セラドーム)

ビッグボス称賛「センスある足の動き、全然守らせられる」

 プロ14年目での新たな可能性に、生き生きとした表情を見せた。「1番・中堅」で先発した中島卓也内野手(31)が適時打を放つなど、攻守で躍動した。13日のロッテ戦でプロ初の中堅守備に就いたばかりだったが、この日は初先発の機会が巡ってきた。
終わってみたら、延長十二回フル出場。慣れないポジションでのプレーに試合後は「よりによって…、疲れました」と本音をこぼしたが、新鮮な気持ちだったのか、その表情は楽しげだった。三回には、宗の捉えた打球が中堅右を襲ったが「良い感じで一歩目を行けた」と快足を飛ばして難なく処理。新庄監督も「センスある足の動きをしてて、良いプレーで全然、守らせられる」とうなずいた。

 中堅の可能性を伝えられたのは、9月2日から仙台で行われた楽天3連戦。「『センターやっといて』って、ちょこっと言われたぐらいなので、本当に守るとは思っていなかった。びっくりしますね」と笑った。

「楽しい感じで」危なげなく打球処理「野球勘もついてくる」

 しかし、いざ中堅に就くと、その景色は新鮮だった。「内野の動きとか見られるし、いろんな野球勘とかもついてくるのかなと思う。来年に向けて、良い経験にしてやっていきたい」と、選手としての幅を広げられる好機と捉えている。

 この日は攻撃面も光った。1点追う三回1死二、三塁だった。前進守備を敷いた二遊間をしぶとく破る適時打を放った。さらにこの日は2四球2盗塁とリードオフマンとして十分な働きを見せた。

 中堅で途中出場した13、14日のロッテ戦での守備機会は中前打を処理しただけだった。「やっと(打球が)飛んできたので、楽しい感じで守ってます」。内野のみならず、外野でも堅守を身に付けることができれば、他にはない大きな長所となる。「(新庄監督からは)『とにかく走り回ってくれ』ってことだったので、本当に走り回って、フライとかは捕っていきたい」。最高の守備職人となるために、大きな一歩を踏み出した。

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