高校野球
2022/09/12 22:50

春夏王者が激突! 札第一が今夏甲子園出場の札大谷を撃破

札第一は公式戦初先発の近江が、打球を左足首に受けながらも八回途中4失点の粘投。南大会覇者、札大谷を下した

▽秋季全道高校野球支部大会 札幌支部Cブロック準決勝 札第一8-4札大谷(12日、札幌円山)

エース近江が八回途中4失点「先輩の分まで」打球直撃も力投

 札第一は、8―4で今夏の南大会王者の札大谷を撃破。公式戦初先発のエース右腕・近江駿弥投手(2年)が、三回に左くるぶしに打球を受けながらも八回途中4失点と踏ん張った。

 甲子園のスタメン3人が残る札大谷を圧倒した。救援した近藤礼旺投手(2年)が最後の打者を打ち取ると、右翼の守備についていた近江が右手を突き上げ、仲間を目がけて駆け寄った。「春の全道優勝と夏の予選敗退。悔しい思いをした先輩の分まで投げようと思った」と、気迫のこもった投球でチームを勝利に導いた。

 アクシデントもなんの。4点リードの三回、1死から四球を挟んで5連打で3失点。3失点目の打球が左足のくるぶし付近を直撃(記録は投手強襲安打)。「直後は痛みがあったけど、大丈夫」とマウンドへ戻り、しっかり後続を断ち切り、エースとして八回途中までマウンドを守った。

「負けたら意味がない」北海との決戦へ意欲十分

 一夜明けて足の状態が心配されるが、本人は北海との代表決定戦へ登板意欲は十分。「負けたら意味がない」と、3年連続26度目の全道へチームをけん引する。

◆2季連続の甲子園出場が絶望的になった札大谷・佐々木涼斗主将(2年) 「勝負どころでの1本が出なかった。自分たちの方がレベルが下だったということ。来年の夏があるので、挑戦していきたい」

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