ファイターズ
2022/09/08 00:08

谷内が止まらない! 移籍後初の猛打賞にビッグボス「来年の4番ある」

2番でスタメン出場した谷内は第3打席まで全て右前打で出塁。移籍後初の猛打賞を獲得した

■日本ハム3-2オリックス(7日、札幌ドーム)

6日の2安打から全て右前打「良いところに飛んでくれている」

 再現VTRのように、同じ方向へ打球が転がっていく。谷内亮太内野手(31)がゾーンに入っている。2番でスタメン出場し、3打席目までオール右前打でチャンスメーク。2019年の日本ハム移籍後、初となる猛打賞を獲得した。複数安打は4試合連続。打撃開眼の予感も漂うが、本人は「何でか分からないですけど、良いところに飛んでくれていますね」と謙虚に笑った。

 球威のある真っすぐにアジャストし、変化球にも崩されない。コンパクトなスイングで、安打を量産している。球種やコースはバラバラだが、3本とも一、二塁間をきれいに破った。

右打ち技術を絶賛「集中力がある、バットの角度が良い」

 6日の2安打も同様の打球だった。新庄監督は「1週間くらい前、あそこの土地を買ったのかな」とジョークを交え、右打ちの技術を称賛。想像以上の働きに目を丸くして「集中力があるんじゃないですかね。あとはバットの角度が良い。ランナーが一塁にいたら、もっとヒットゾーンが広くなるし、あの打ち方をマスターできたら、来年の4番、あるんじゃないですかね」と大きな期待を寄せた。

 今季、谷内は62試合に出場。打席数115、安打28はすでにキャリアハイだ。守備固め要員から脱却。試合に向かう気構えに触れ「打撃の準備の時間、頭の整理の時間はいつもよりは増えているのかなと思います。もちろん守備が一番ですけど、バッティングに割く比率は上がっている」と明かした。

 七回には無死一塁で犠打を難なく成功させ、近藤の決勝打をお膳立てした。もともと進塁打なども含めて小技も武器で「目の前のプレーを一個ずつやるのは変わらない」と強調した。若い後輩たちから慕われている〝努力の人〟は、プロ10年目でブレークの時を迎えている。

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