ファイターズ
2022/09/03 23:30

《鶴岡慎也のツルのひと声》残り22試合無駄なく取り組め 来季への競争は始まっている

優勝の可能性がついえても来季を見据えている新庄監督

■日本ハム4-5楽天(3日、楽天生命パーク)

今季は「トライアウトの年」

 優勝の可能性は完全についえたが、ビッグボスがシーズン始めから話していたように今年は「トライアウトの年」。大きな問題ではない。今季はまだ22試合が残っているし、選手たちは変わらず、1打席、1球を無駄にすることなく、集中して試合に取り組み、来年につなげていってほしい。

 延長十回は2死満塁から押し出し四球でサヨナラ負けになったが、申告敬遠をする前の2死二塁の場面で古川裕が後逸。捕手のミスは敗戦に直結するということだ。

 打撃は好調で、良いものを表現できているのに、あのミスはもったいなかった。捕手としてスケールの大きさを秘めているので、改めて気を引き締め、次につなげたい。

 前回登板でノーノーのポンセが2被弾で先手を取られた。浅村は反対方向にどこまでも飛ばせる選手。一発を防ぐには最初の第1打席でもっと内角を攻める必要があった。バッテリーは立ち上がりで安全策をとったが、試合を通しての攻略を考えていってもらいたい。

 来年に向け、もう競争は始まっている。常に先を見て、残り試合も戦うことが大事。特にチャンスを与えてもらった若手には、集中を切らすことなく自分が来季の主力を勝ち取るんだという強い気持ちを見せてほしい。(本紙評論家)

あわせて読みたい