ファイターズ
2022/07/18 23:15

まさかの非常事態…新庄ビッグボスもコロナ陽性 3日間で計15人感染

ベンチで戦況を見つめる新庄監督(右から2人目)。19日のオリックス戦から現場を離れることとなった。チームにとって今季最大のピンチが訪れた(撮影・松本奈央)

■日本ハム1-5西武(18日、札幌ドーム)

 日本ハムに激震が走った! 球団は18日の試合後、新庄剛志監督(50)ら首脳陣5人を含む計11人が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことを発表した。移動ゲームとなる19日のオリックス14回戦(京セラドーム大阪)は代理監督を立てて予定通りに開催されるが、既成概念にとらわれないタクトとカリスマ性でチームを力強く引っ張ってきたBIGBOSSの離脱は大きな痛手だ。チームはこの日、札幌ドームで西武と対戦し、1―5と逆転負け。2連敗を喫した。

新たにスタッフ含む11人が感染 全員が無症状

 恐れていた事態だ。試合終了のおよそ3時間後、球団から衝撃的な事実が発表された。18日に実施したPCR検査で、新庄監督を含む首脳陣、選手、スタッフ計11人の新型コロナウイルス陽性が判明。全員が無症状で隔離療養に入ったことが報告された。

 グラウンド内で異変は見られなかった。普段通り球場入りした新庄監督は練習時、精力的に動いて選手を観察し、笑顔ものぞかせていた。試合中はベンチで厳しい表情を浮かべ、采配を振るった。結果は西武に連敗。「ベンチの雰囲気はまだ連勝中! 明日! 明日!」と努めて前向きな伝言を残していたが、療養のため、しばらく現場を離れることが決まった。

 18日時点で、19日のオリックス戦の開催予定に変更はなし。代理監督の決定は試合当日になるもようだ。首脳陣はほかに林ヘッドコーチ、武田投手コーチ、金子野手総合兼打撃コーチ、紺田外野守備走塁コーチ、選手は福田、ロドリゲス、宇佐見、谷内が陽性となった。首脳陣の暫定的な役割変更や、選手の「感染拡大防止特例2022」を適用した入れ替えも行われる見込みだ。

 16日に加藤、17日に島崎投手コーチ、石川直、杉谷が陽性判定を受けていた。チーム内の陽性者は3日間で計15人。非常事態に陥っている。

試合は拙攻12安打12残塁 清宮が4タコ大ブレーキ

 この日の試合は、打線が12安打を放ちながら12残塁を喫し、1点止まり。特に5番の清宮は得点圏に走者を置いた場面で3度凡退するなど、4打数無安打で大ブレーキとなった。

 投手は中継ぎが誤算。1点ビハインドの六回、吉田が安打と2つの四球で満塁のピンチを招き、1つのアウトも取れずに降板。3番手の福田も適時打を許した後、押し出し四球を与え、傷口を広げた。代替指名選手として登録された井口が救援で2回完全投球を披露したのは明るい材料だったが、計算できる戦力は限られている。

 7月に入って9勝5敗と勢いに乗りかけていたが、指揮官と主力メンバーの大量離脱となった。球宴までの前半戦残り5試合がヤマ場となる。今季最大の試練。ビッグボスやメンバーが元気に戻ってくるまで、辛抱強く戦い抜くしかない。

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