ファイターズ
2022/05/25 23:55

清宮23歳誕生日に適時打も守備と走塁で痛恨ミス「すごい申し訳ないです」

九回に一時勝ち越しとなるタイムリーを放つ清宮

■日本ハム6-7ヤクルト(25日、神宮)

 23歳のバースデーを勝利で飾れなかった。25日に誕生日を迎えた清宮幸太郎内野手が「3番・一塁」で先発出場。持ち前のバットでは、適時打を含む2安打1打点と存在感を見せたが、守備や走塁ではミスを犯す悔しい一日となった。

 楽しみにしていた〝神宮凱旋〟。早実高時代に躍動した思い出の舞台で2試合連続の快音を響かせたが、ともにサヨナラ負けを喫した。試合後、清宮は開口一番「守備とか走塁とか結構、迷惑かけたので、そういうところで流れが、なかなかこっちに来なかった。すごい申し訳ないです」と反省の言葉が口を突いた。

 守備と走塁で課題が露呈した。五回無死一、二塁からの一ゴロで送球にもたつき、併殺を完成させられなかった。八回1死二塁でも一、二塁間のゴロを捕球したが、投手の堀が折れたバットを避けたことで一塁へのベースカバーに走れなかったことに気付けず、内野安打としてしまった。

九回に勝ち越し打放つも…

 そして最大のミスは九回の攻撃だった。自身と野村の連続適時打で2点を勝ち越し、なおも1死一、三塁の好機。さらなる追加点を挙げ、試合を決めたい新庄監督は相手の虚を突くべく、重盗のサインを送った。

 ベンチの狙い通り、捕手はすかさず二塁に転送した。送球した瞬間、本塁に走るべきだったが、三走の清宮はスタートが遅れ、本塁で憤死し、得点機を逸した。今季は本塁打が多く大味な野球が目立っているが、新庄監督が目指すのは、堅い守備と緻密な作戦を実践する野球だ。その精度を上げなければ、勝利への流れを呼び込むことはできない。

 試合後、足取り重くバスへと乗り込んだ清宮。次戦は失敗をはね返す強い精神力が必要となる。主軸となるためにも、打つだけではいけない。23歳初日に苦い思いをした若きスラッガーは、走攻守での成長を目指す。

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