コンサドーレ
2022/05/24 23:30

《平川弘のCool Eye》意地見せた磐田戦 金子と荒野の猛烈プレスが効果的

前節磐田戦でリーグ戦初スタメンだった中村

 ケガ人続出で満身創痍の札幌が、意地を見せた。磐田戦ではGK菅野、MF宮沢、DF福森、MF高嶺らが欠場する中、代わりに出場した選手が踏ん張り、勝ち点3をつかみ取った。総力戦をものにし、自信を得たことは札幌にとって大きい。

 前節鹿島にコテンパンにやられた札幌だったが、同じ轍は踏まなかった。鹿島戦同様、当日の気温は高く札幌の選手たちにとって、厳しいゲームコンディションだったと思う。しかし、札幌の選手たちの足は動いていた。ルヴァン杯鳥栖戦から中3日でのゲームだったが、気持ちが入っていた。とくにMF金子の運動量は素晴らしかった。前線からの猛烈なプレスでは、かなり磐田を苦しめていた。

 前半トップに入ったMF荒野も、よく走っていたのでプレスは効いていた。あれだけ走れれば、変なゲームにはならない。前半にセットプレーから失点したが、リーグ戦では初の逆転勝利となった。リーグ戦初スタメンだったDF中村だが、落ち着いて自分の良さであるボールを運べるところを出せた。得点の起点にもなり、ひとつ壁を乗り越えられたか。今後は、それを続けることが重要だ。

 喜んでいる間もなく、きょうはリーグ戦の柏戦。今度は中2日でのゲーム。GK大谷が左肩の亜脱臼、DF田中駿が右もも裏を痛めたため、さらに非常事態は深刻になった。メンバー的にはきついが、磐田戦のような運動量があれば戦える。体は重いだろうが。(本紙評論家)

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