日本ハムの立野和明投手（２４）が２１日、楽天生命で行われる楽天戦に先発する。前回登板した１３日の西武戦（ベルーナドーム）は３回４失点でＫＯされた。３年目の有望株は、強気を前面に押し出し、リベンジを果たす。

「楽しみながら投げる姿見てもらいたい」

　同じ失敗は繰り返さない。悔しさを胸に秘めた立野は、投げたくてウズウズしていた。中７日でようやく登板機会が訪れ「前回は悪かったので、そのイメージを払拭したい。基本にかえって楽しみながら投げる姿を見てもらいたい」と気持ちを高ぶらせた。

　球威や配球に不安はない。改善ポイントはシンプルだった。「あるべき姿。上沢さんとか加藤さんとか（伊藤）大海さんとか、すごくないですか？　成績の前に気迫。そういうところが一番大事なんじゃないかと思う」。どんな強打者が相手でも物おじせず、全力で腕を振る―。自身の原点とも言えるスタイルを見つめ直した。

　１９日には、加藤が球数をセーブしながら完封勝利を挙げた。先発投手として見習うべき要素は多く「すごいです。９回を投げるのは、ただ事じゃないので。先輩の背中を見て、しっかり頑張りたい」と大きな刺激を受けていた。

　先発ローテーション定着に向けて、重要な一戦。負けん気たっぷりの右腕は熱い投球でビッグボスの信頼を勝ち取る。