ファイターズ
2022/04/18 23:05

《鶴岡慎也のツルのひと声》上沢、近藤、松本剛 チーム引っ張る同期トリオ

17日のロッテ戦で好投した上沢

3人とも高卒11年目

 ロッテに2連勝し、今季初のカード勝ち越しを決めた日本ハム。上昇ムードが漂ってきた。高卒11年目の同期3選手がチームを引っ張っている。上沢、近藤、松本剛。頼もしく感じている。

 上沢は、勝ち星に恵まれていないが、毎回試合をつくっている。17日の投球は圧巻。佐々木朗のようなスーパーピッチャーを相手にする場合、決して先に点を与えてはいけない。それを重々理解していたし、責任感のある投球を見せてくれた。

 12年の(武田)勝さんを思い出す。好投しながら勝ちが付かない試合が9ゲームも続いた。稲葉さんが中心となり、「何とか点を取ってやろう」と野手陣が結束したのを覚えている。好投は必ず報われる。

 中田、大田、西川が抜けた今季。責任感の強い近藤は多くを背負い込んでいるはず。守備位置も中堅が主となった。オープン戦では打撃状態が本調子ではなかった。それでも開幕にしっかりと合わせてくる。さすがとしか言いようがない。

 松本剛には驚かない。現在の活躍は「当然」。もともと能力はあった。状況に応じたプレーを選択できる器用さとセンスも持ち合わせている。今季は特に若手の手本となる存在になっている。

 仲も良く、順調に主力へと成長した3選手。けがだけには気を付けてもらいたい。(本紙評論家)

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