ファイターズ
2022/04/03 22:45

BIGBOSSに笑顔を…今川の今季1号は防具も吹っ飛ぶ強烈弾!

四回に先制2ランを放った今川がベンチで祝福を受け、細川と抱き合った(撮影・松本奈央)

■日本ハム2-4オリックス(3日、京セラドーム)

 今季1号の執念弾! 日本ハムの今川優馬外野手(25)が3日、京セラドームで行われたオリックス戦で今季1号となる先制2ランを放った。四回1死二塁、昨季の新人王左腕・宮城大弥投手(20)から日本ハムファンのいる左翼席にぶち込んだ。チームは八回に勝ち越しを許して2―4で敗れたが、2年目の道産子スラッガーが3試合ぶりの得点となる希望の一発をファンに届けた。

同一カード3連敗も23イニングぶりの得点

 今季2度目の同一カード3連敗を喫したが、希望の一発が左翼席に陣取った日本ハムファンへ届いた。四回1死二塁で迎えた今川の第2打席。昨季の新人王左腕・宮城のスライダーを捉え、チーム23イニングぶりの得点となる先制の1号2ランを放った。

 新庄ビッグボスがベンチを飛び出して両手を掲げる中、今川は人さし指を立てる“執念ポーズ”で喜びを爆発。「ここ最近、勝ててなく、ビッグボスの笑顔が減ってきていた。勝って、みんなで喜びたい一心で、執念で振りました」と、とびきりの笑顔が弾けた。

 選手兼ファンクラブ会員として知られる、心優しき道産子スラッガー。開幕から波に乗れず、指揮官が元気がないように感じていた。「ビッグボスの勝とうとしている思いは、選手たちにも伝わっている。期待に応えたい」と発奮。持ち前のフルスイングでボールを引っ張り、その思いを打球に乗せた。

 チーム愛は人一倍強い。開幕前、指揮官がファンクラブに入会した際には「とてつもないライバルが現れました。負けないように僕も何かできたら」と大喜び。「これから、選手も会員がどんどん増えてくれれば。やっぱりファイターズにいる以上、ファイターズを愛していかないといけない」と熱く語っていた。

 愛するチームの主力選手となるべく、奮闘している。今季は2年目で初の開幕1軍入りを果たし、スタメンに名を連ねた。「たくさん試合に出させていただいて、すごくいい経験ができています。だんだん一流の投手にも目が慣れてきて、少しずつ対応できている」と手応えもある。

「勝ってファンの皆さんを喜ばせてあげたい」

 チームは2―2の八回に勝ち越しを許し、今川の1号は空砲に。開幕3カードを終えて1勝8敗と苦しい戦いを強いられているが、下を向いてはいられない。

 「1本だけじゃなくて、もう1本、もう1本と打っていかないと勝てないと、改めて思いました。勝てないといろいろ言われることもあると思うんですけど、勝ってファンの皆さんを喜ばせてあげたいというのはあります」

 スタメンの時には「いつも通り、楽しくやれよ」と声を掛けてくれるという新庄ビッグボス。次こそは勝利を呼び込む放物線を描き、指揮官の笑顔を取り戻す。

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