完全復活をアピールした。左太もも裏肉離れで離脱していた杉浦が、八回から４番手でマウンドへ。今季実戦初登板に臨み、１回を３者凡退でピシャリと抑えた。

　新庄監督がほれ込むストレートは最速１４９キロを記録し、習得を目指している新球カットボールも１球披露。「まずは無事に投げられたことにホッとしています」と安堵の表情を浮かべた。

　焦ることなくリハビリを続けてきた。春季キャンプ中だった２月中盤に患部を負傷し、２軍に合流。「この感じだったらちょっと休めばよくなるという風に思っていた」とじっくり調整してきた。

　昨季は抑えを任され、自身最多の５６試合に登板して２８セーブをマーク。ビッグボス新体制でも守護神の筆頭候補に挙がるが、「何が起こるか分からないので、（起用法について）なんて言われてもいいよう、準備だけはしておきたい」と表情を引き締めた。

　シーズン開幕まで約２週間。頼れる道産子右腕が、１軍のマウンドに戻ってきた。