ファイターズ
2022/02/27 13:51

《BIG 名護キャンプ》上沢 DeNAに完敗で監督退任

初采配は完封負けを喫した上沢“監督”(中央)だが「オレに付いて来い!」。ベンチ入り全員での罰走はもちろん先頭に立ってます(撮影・松本奈央)

日本ハム・上沢直之投手(28)が26日、DeNAとのオープン戦(名護)で先発兼監督を務めた。ビッグボス新庄剛志監督(50)から全権を委任され今季初実戦で1イニングを投げ、ベンチで采配を振るったが0―5で完敗。注目された監督初陣を勝利で飾れず、試合後には“退任”を宣言した。

「向いてない」

 初采配を終えた上沢“監督”の表情は、どこかすがすがしかった。オープン戦初戦で5安打零封負けを喫し「退任します」ときっぱり宣言。「本気でやったんですけどね…。監督業は思い切りの良さがないとできないので難しい。向いていないなと思いました」と苦笑いだった。

 新庄監督はベンチ入りせず、試合途中からはホテルに戻り、ベランダで観戦。全権委任されたエースが「先発・俺」として1イニングを投げて、登板後はベンチで指揮とフル回転した。

 4番に据える予定だった野村が離脱し、頭を悩ませていた先発オーダーは「これから先、伸びていくだろうなという選手と、コイツが打ったらチームが乗りそうな選手を出した」。5番・郡ら勢いがある若手を積極的に起用し、ビッグボスからも「結構いいオーダーを組むんだね」とお墨付きをもらった。

 自身は今季初めての実戦マウンドで、味方の失策も絡み先制を許すなど、1回2安打1失点(自責0)。二回からアイシングをしたままベンチに姿を現し、選手交代を考えるなど監督業に専念したが、見せ場はつくれず。「エンドランとか出したかったんですけど、出せるタイミングがなかった」と悔やんだ。

 試合後には新庄監督の罰走指令を受け、先頭に立って坂道をダッシュ。「うまくいかなかったら監督はこういう気持ちになるんだと思ったので、なるべくシーズン中はさせないようにしたいです」と誓った。

 ビッグボスが慰留しなければ、上沢“監督”はもう見納め?! 敗戦の悔しさを糧に、次はエースとしてチームを勝利に導く。(中田愛沙美)

清宮 徳山から左前打

 同学年対決を制した。六回の守備から途中出場。七回に巡ってきた第1打席は、DeNAのルーキー・徳山と対決した。高校日本代表でチームメートだったこともあり、「絶対打ちたいと思って、打席に入った」。カウント2―2からの外角直球を見事に左前にはじき返した。「自分は楽しかったです」と充実した表情を見せた。(名護)

河野上々 3回無失点

 六回からマウンドに上がり、3回を2安打無失点と好投した。七回、先頭で大田を迎えた場面では力が入った。「去年まで一緒にプレーしていたし、良くもしてもらった。絶対に打たれたくないなという思いで投げた」と、直球で三振を奪ってみせた。オープン戦初戦でアピールに成功した左腕だが「全てにおいて、まだまだレベルアップしないと」と満足することはない。(名護)

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