《ハム番24時》1週間で500球以上も…打撃投手の実情 8月25日
真夏のベルーナドームは相変わらず、蒸している。その過酷な環境で働いているのは、選手たちだけではない。試合前、登板に備えて体を動かしていた打撃投手の高市さんに話を聞いた。
レギュラーシーズンは残り1カ月ほど。キャンプ中から投げ続けているため、打撃投手の負担は大きく「疲労はたまっていますね。(体重移動する時に)ためが効かなくなる時がある」と教えてくれた。1日で投げる球数は80~100球とのこと。1週間で換算すると何球ぐらい投げているのか質問したら「先週は6日投げましたね。だからトータルすると500球ちょっとぐらい」と涼しい顔で答えた。記者は思わず、高校野球なら球数制限に引っかかるじゃないですかーとツッコミを入れてしまった。
酷使している肩、肘のケアについては「ちょっとトレーニングしてるぐらいです。メディシンボールとか、ちょっと重たいボールあるじゃないですか。あれで(腕を)ゆっくり回すだけですね」と想像以上にシンプルだった。どうやら、ほかに負荷がかかっているカ所があるそう。「ダメなのは背中。たぶん慢性疲労で、急にはじけるんです。めちゃくちゃ痛い。ぎっくり腰みたいな感じ。普通の生活をしていてもなります。きのうはくしゃみをした瞬間に、痛っとなって。筋肉が固まって神経を圧迫するんです」と自らの〝職業病〟について明かした。
ただ、最も大変なのは体の負担ではないという。高市さんは「多少は慣れましたけど、メンタルが削られますからね」とポツリと言った。打者に準備万端で試合に臨んでもらうことが責務。「プレッシャーはあります。満足して(打撃ケージを)出て行ってくれたらそれが一番いいけど、あまり感覚をつかんでいないまま出て行っちゃうと…」。練習の内容は本番のスイングに影響する。裏方さんも神経をすり減らし、チームのために戦っている。