《ハム番24時》達孝太の提言 ~高校野球編~ 8月21日
先日、天理高出身の達に夏の甲子園で奮闘した母校について話を聞こうと試みた。するとトークの内容が思わぬ方向へシフトした。もともと、野球人口の減少を危惧し、普及、発展に力を尽くしたいと考えている。高校野球や甲子園のあり方についても、問題意識を持っていた。
5年前の2021年まで高校生だった。「一つ言わせてもらいたいことがあるんです」と切り出した達は、自身が出場した3年春のセンバツ甲子園の記憶をたどり、疑念を口にした。「高校野球って肩、肘を守るために球数制限をしているじゃないですか。(成長期の)選手の健康を守るためという理由ですよね。なのに、当時は試合前のピッチャーの遠投を認めていなかったんですよ。たぶん時間短縮をするために。それは矛盾しているじゃないですか。選手の肩、肘を守りたいのに、アップをちゃんとさせないという。一貫性がないんです」
コンディション管理を大切にしていた。準備不足のままマウンドに上がるのは怖かった。高野連の指示、ルールに背きたくはなかったが、考え抜いた末、体を守るために自身の判断で遠投を実行したという。「無理やり僕はやりますよと言ってやりました。そして怒られました。やりすぎだと。2回戦もやって怒られて。さすがに3回戦はやばいかなと思いまして(少しでも迷惑をかけないように)ベンチ前、ファウルゾーンで遠投したんですよ。それでも普通に怒られました」と苦笑交じりに回想した。
決して、ルールを否定しているわけではない。何が大切で、何を優先すべきなのかー。トレーニングや健康に関する情報はどんどん更新され、取り巻く環境も変化している。もう少し、選手サイドの声を柔軟に反映させてもいいのではないか、という提言だ。
ちなみに、検討されている高校野球の7イニング制については「良くないでしょ。中学生だったらいいですよ。中学生からプロに入る選手はいないじゃないですか。高校からプロはザラにある環境ですから。投手でいうと、球数制限をしているから1人ずっと投げることもない。(9回制の方が)選手の出場機会も増える。その面でも絶対に9回の方がいいです」と持論を展開した。イニング短縮よりも、開催時期や場所を変更するなど、健康被害を防ぐ手段はある、という考え。「あくまでも個人的な意見」と断り、発した言葉だったが、とても興味深く聞かせてもらった。