伊藤 積極インスタライブ宣言
沖縄・名護で行われている先乗り自主トレに参加する日本ハム・伊藤大海投手(24)が26日、オンライン取材に応じて積極的にインスタライブを開催することを予告した。すでにこのオフは練習の合間を縫ってチームメートらと生配信を実施しており、今後もファンと交流する機会を多く設ける考え。先発の柱として期待される道産子右腕が、ビッグボスこと新庄剛志監督(49)考案のチームスローガン「ファンは宝物」を体現する。
宝物のファンを喜ばせたい―。チーム屈指のSNSの使い手として知られる伊藤が、今後もインスタグラムで多くのライブ配信を行うことを宣言。コロナ禍で直接交流する機会が限られる中、ファンと触れ合いの場を積極的に設けることを明かした。
「できる限り、交流をしていきたい。いろんなところでファンの皆様方が楽しんでいただけるような環境づくりをできたらと思うので頑張りたい。僕が率先して、誰か引き連れてやっていこうかなと考えてます」
これまでも新庄ビッグボスが新スローガンに込めた思いを行動で表してきた。このオフは練習の合間を縫ってインスタライブを実施。最近では今月23日に同学年の鈴木健らと生配信を行い、ファンからの質問に答えるなど1時間半ほど交流を図った。
春季キャンプイン後も「たまにはオフモードなトークもしたり、しっかり野球の話をしたりしたい」と前向き。YouTubeでも自身の公式チャンネルを持っており、「YouTubeとインスタを同時にやるのは面白い」とダブル生配信も検討している。
プロ2年目のシーズンに向けて、調整も順調そのものだ。オフのテーマには「骨の髄まで感じて投げる」を掲げており、「手応えはしっかり感じます」と自信をのぞかせる。
「(シーズン中に)嫌でもいっぱい投げないといけない。キャンプの前に1回、2回入れたら」と、ここまではブルペン入りを封印。2年連続の1軍スタートとなる春季キャンプでは「初日はブルペンが混み合うと思う」と、2日目以降に投球練習を行う予定だ。
キャンプインの2月1日は、新庄監督が2軍を視察することを公表。指揮官の目前でブルペン入りする可能性もあるが「僕の投球を見ていただいていないので、タイミングが合えば見ていただきたい。アピールではなく、自分がしっかりやっていることを見てもらえれば」と自然体で臨む。
「ファンの方に感謝の気持ちを持って、感動していただけるようなプレーをしたり、そういうたたずまいでやることが僕たちに課せられた部分だと思います」と伊藤。ビッグボスのファンファースト精神は理解している。『ファンは宝物』を体現し、グラウンド内外でファンを楽しませてくれそうだ。(中田愛沙美)
◆インスタライブとは 誰でも無料で登録できるSNS、インスタグラムの機能の一つ。一般的に投稿する写真や動画とは違い、ライブ配信動画となるので、視聴者は配信者と、リアルタイムでつながっている感覚を味わえる。また視聴者から配信者にコメントを送る機能も付いているので、コミュニケーションを取りながら楽しむことができるのも、大きな特徴だ。
ファンの「チル」募集
このオフ、伊藤は自身のツイッターやインスタグラムで多くの写真や動画をアップしている。最近では「チルってきた」と題し、キャッチボールの動画を投稿。「チルアウト」から由来した「くつろぐ」といった意味の俗語を使い、「#みなさんのチルをお願いします」と募集した。コメント欄ではファンとやりとりし、「僕的には動画で、チルの意味をわかっていないな、というふうにボケたつもり。くだらないことですけど、ファンとの交流を楽しんでいます」とはにかんだ。