【プレーバック】J2第35節 千葉5-2札幌
■11月2日、千葉・フクダ電子アリーナ

敵地での大敗でJ1復帰の夢破れる
北海道コンサドーレ札幌はジェフユナイテッド千葉とアウェーで対戦し、2-5で大敗した。試合前までわずかに昇格の可能性を残していた札幌だったが、勝ち点4差で自動昇格を狙う3位・千葉の勢いに屈し、大量点を献上。プレーオフ圏内6位・仙台までの勝ち点差は12となり、3試合を残して目指していた1年でのJ1復帰の夢はついに途絶えた。
札幌はGK菅野孝憲(41)が16試合ぶりに先発復帰してゴールマウスを守り、1トップには運動量豊富なMF荒野拓馬(32)を置いて前線からプレスを掛けていく。千葉は4-4-2の布陣で、鋭いプレスで圧力を掛け、カウンターを狙った。
前半7分、右サイドを突破されてのクロスに千葉のFWカルリーニョス・ジュニオ(31)にゴール前のヘッドで合わせられて先制を許した。同12分にも右サイドからのクロスにCジュニオにジャンピングボレーで合わせられるなど、高い個の力に札幌は押されていく。
それでも同21分、MF近藤友喜(24)が右サイドを突破してペナルティーエリア内に侵入してグラウンダークロス。これを荒野がゴール前で相手DFと競り合いながらスルーし、後ろから走り込んだMFスパチョーク(27)がフリーで右足シュート。3月の千葉との前回対戦以来となる今季2得点目を決めて一時同点に追いついた。
1-1のまま試合を折り返したが、後半早々に勝ち越しゴールを許してしまう。同5分、またも右クロスからCジュニオがマークに付いていたDF浦上仁騎(28)の上方から豪快なヘッドで2得点目。さらに同10分には、自陣でのパスミスを奪われての右クロスに左サイドの角度のない位置から相手MF椿のヘッドで3点目を献上した。
札幌は同15分にMF青木亮太(29)、FWマリオ・セルジオ(30)、同23分にはFW白井陽斗(26)を投入して反撃を狙う。同32分は荒野に代え、4月25日大宮戦以来の出場となるMF深井一希(30)、スパチョークに代えてMF田中宏武(26)を入れて追加点を奪いに行ったが、千葉の牙城は崩せない。
逆に同33分には相手の左クロスからファーサイドでヘッドで合わせられ、一度はGK菅野が止めたものの、こぼれ球を押し込まれて痛恨の4点目。同40分には右サイドをえぐられ、途中出場の相手FW呉屋に5点目を奪われた。
意地を見せたい札幌は同アディショナルタイム3分、白井の右クロスから青木が合わせて2点目を奪ったが、時すでに遅し。16本ものシュートを放ちながら2得点しか奪えず、前節・水戸戦に続いての2連敗となり、勝ち点は46のままで12位に後退した。
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