中野小次郎が完全合流「競争してメンバーに食い込みたい」 岡田大和も部分合流
9月上旬に左足首を痛めたGK中野が全体トレーニングに完全合流。今シーズン中のリーグ戦出場へ意欲を燃やした=撮影・宮西雄太郎
■10月22日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は22日、札幌市内で第34節・水戸戦(26日、プレド)へ向けて全体練習を行った。9月上旬に左足首を負傷したGK中野小次郎(26)が、この日からトレーニングに完全合流。8月末に右腓骨筋腱障害の手術を受けたDF岡田大和(24)も部分合流を果たした。シーズンは残り5試合。豊かな将来性を秘める男たちは、今季中のリーグ戦復帰を目指して状態を上げていく。
居残り練習で左足首に全体重が
「ケガをしたことには少なからず意味がある」。ピッチに戻って来た中野は、曇りのない表情で断言した。悲劇に見舞われたのは、紅白戦を翌日に控えた9月5日の練習後。居残りでシュートストップに取り組んでいた際に、左足首が悲鳴を上げた。
「キーパーにはコラプシングといって、近いシュートに対して足を払って体を素早く倒す動作がある。左にシュートが飛んできて止めようとしたときに、足を払いきれず芝生に引っかかった。もう体は倒れていたので、体重が足首一点に掛かってしまいました」

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スポーツにおいて足首の捻挫は日常茶飯事であり、ケガの直後は「次の日の紅白戦は行けるやろ」と楽観視していた。しかし、もくろみは外れて痛みが引かぬまま時間が経過。病院での診断結果は全治6~8週間の重傷だった。
負傷の原因を自己分析した結果…
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長期離脱を余儀なくされたが、復帰した今は、自らに必要な出来事だったと捉えている。「当時は試合に出られない状況だったので『もっとやらないといけない』って焦りがありました。その日もすごく体が疲れていると思っていたのに(居残りで)練習をして案の定ケガをした。ケガをしたときにメンタルや体は、どういう状態だったのか。年齢を重ねていますし(今後は)もう少しコントロールできれば」と、得た教訓を成長の糧にするつもりだ。
大卒5年目の今季、シーズン序盤は11試合に出場するなど頭角を現した。残り約1カ月となった終盤戦も爪痕を残すことができれば、来季はさらなる飛躍できると信じている。
「もう復帰したので、ケガは言い訳にできない。ピッチに立つ以上は100%でやって、しっかり競争してメンバーに食い込みたい。残り1カ月ちょっと。ただ過ごすのか、トライして実りある時間にできるかで来年が変わる。周りから『小次郎は今シーズン良くなったよね』と思われながら、シーズンを終えたいと思っています」

8月に手術した岡田も復活間近
屈強なレフティーも、完全復活間近だ。4月上旬に右足首を負傷した岡田は、痛みがぶり返したことで8月に手術を決意。「手術は初めてだったので不安があったけど、できることを毎日やってここまで来ました」と、人生初の長期離脱を乗り越えて部分合流を果たした。
患部には今なお血の塊が残っており、当初の復帰プランより約2週遅れで復帰への道のりを歩んでいる。来週の完全合流を見込んでおり「今シーズン中に(実戦)復帰するのは1つの目標。試合に絡めたら一番良いことなので、そこを目指します」と意気込む。
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「まだ上にいける可能性があって誰も諦めてない。この先も必ず勝ちが必要になるので、自分もなんとか力になりたい」。パワフルな左足を武器にチームへの貢献を誓った。
8月30日に右足首の手術を受けたDF岡田(左)が全体練習に部分合流した