大相撲
2022/01/10 14:35

北青鵬 白星発進

豪快な上手投げで欧勝竜(左)を破る北青鵬(撮影・玉田順一)

 大相撲初場所が9日、東京・両国国技館で幕を開けた。昨年11月の九州場所で2日目から休場し、幕下に陥落した西12枚目の北青鵬(20、札幌出身=宮城野)は西11枚目の欧勝竜(25、鳴戸)を上手投げで下した。再入幕の西前頭14枚目・一山本(28、岩内出身=放駒)は東15枚目の若元春(28、荒汐)に寄り切られ、黒星スタートとなった。

 北青鵬が豪快な勝ちっぷりを披露した。欧勝竜に潜り込まれたが、動じなかった。得意の右上手を取って豪快に振り回し、土俵上に転ばせた。先場所は右膝を痛め、2日目から休場。復帰場所の初日を白星で飾り、「ホッとしました」と表情を緩めた。
 20年3月の春場所で前相撲デビュー。その後、序の口から3場所連続の各段優勝を飾るなど順調に番付を上げてきた。新十両で迎えた昨年9月の秋場所は新型コロナウイルスに感染し、休場を余儀なくされた。そして先場所は、けがに泣かされた。
 右膝の状態はまだ完全ではないが、「相撲を取るのが楽しい」と声を大にした。目標は当然、関取復帰。その先も見据える。「7勝(全勝)で優勝してすぐに十両に上がる」。モンゴル生まれ、札幌育ちのホープが再出発した。

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