東16丁目フリッパーズが逆転V 長沼で学童野球〝北海道頂上決戦〟制す
表彰式で大会キャプテンの斎藤さんからトロフィーなどを受け取った、東16丁目フリッパーズの徳田(中央)と丹場主将(右)=撮影・西川薫
■北海道少年少女野球決戦 東16丁目フリッパーズ3-1湧別マリナーズ(9月14日、長沼町・はらっぱスタジアム)

今年の高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会に出場した南北北海道代表による「北海道少年少女野球決戦」が14日、長沼町のはらっぱスタジアムで行われた。札幌の小鍛冶組が主催し、元日本ハムの斎藤佑樹さん(37)が大会キャプテンを務めた。試合は日本ハムファイターズジュニアに選出された2人を擁する、南北海道代表の東16丁目フリッパーズが3-1で湧別マリナーズに逆転勝ちした。
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Fジュニア入りした4番・徳田が勝ち越しの生還
全国16強入りしたフリッパーズが、最終回の六回に少ないチャンスを生かして試合を制した。五回に同点に追いつくと、六回1死からファイターズジュニア入りした4番・徳田隆之介捕手(6年)が、左前へチーム3本目の安打で出塁。ここから3連打で、徳田が勝ち越しの生還。さらに追加点も奪って、逃げ切った。一回には1死二、三塁の先制機で凡退するなど「いつも通りの打撃ができなかったけど、一番になれてうれしい」と、はにかんだ。
同点で迎えた六回1死から左前打を放ち、後続の適時打で勝ち越しの生還を果たした徳田
丹場が人生初の選手宣誓 父、兄もOB
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開会式では、ファイターズジュニアでも主将を務めることが決まった、丹場泰生(6年)が人生初の選手宣誓を行った。父・康雄さん(49)は北照高OBで、兄の祥平(北照2年)もフリッパーズ出身で2020年のファイターズジュニア。この秋の新チームから北照で主将を務める野球一家だ。この試合では1番でフル出場も無安打に終わったが「守備で初回にエラーしてしまったけど、良いプレーもあった」。何度も大きな声でチームを鼓舞した。
初の選手宣誓の大役を務めた、東16丁目フリッパーズの丹場主将(中央)
チームから16人目の輩出
フリッパーズは、17年に学童野球で北海道勢初の日本一に輝くなど、道内の少年野球では群を抜く強豪。今回選ばれた2人で、チームから16人目とファイターズジュニア戦士を輩出している。フリッパーズの笹谷武志監督(46)は「全国でも一番じゃないか」という。徳田は年末の12球団ジュニアトーナメントへ「300人の中から、16人に選ばれて自信がついた。声とか打撃で日本一になれるようにチームを引っ張っていければ」。丹場も「フリッパーズで果たせなかった全国制覇を、ファイターズジュニアで日本一になりたい」。斎藤さんの夢が詰まった少年野球場から、大きな夢へ向かってはばたく。
学童〝北海道ナンバーワン〟に輝いた東16丁目フリッパーズのメンバーと、大会キャプテンを務めた元日本ハムの斎藤さん(後列左端)
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