ファイターズ
2022/01/09 15:35

ドラ1達ツーシーム習得し3・27誕生日デビューだ!

ダル級の活躍を! 達はダルビッシュ有がデザインされたバナーの前でポーズをとる(撮影・桜田史宏)

 ビッグボスの助言を生かす! 日本ハムの新入団選手4人が8日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設にある「勇翔寮」に入寮した。ドラフト1位の達孝太投手(17、奈良・天理高)は昨年12月に新庄剛志監督(49)からツーシーム習得を勧められ、現在練習中。期待のドラ1右腕が新たな武器を手に入れ、プロの荒波を乗り越えていく。

鎌ケ谷「勇翔寮」に入寮

 天理高の中村監督から贈られたオーダーメードスーツに身を包み、達が勇翔寮の門をくぐった。持ち物は二刀流・大谷が使っているものと同じ治療器具など、野球に必要なものだけ。テレビもない。それでも、ビッグボスからもらった「ツーシームがある方がいいよ」というアドバイスを胸に刻み、入寮した。
 昨年12月に新庄監督と対面した際、「球種は何を持っている?」と尋ねられた。最速149キロの直球以外にスライダー、カットボール、カーブ、フォークが持ち球。シュート系の変化球がなく、ツーシーム習得を勧められた。
 ドラ1右腕は「左右に広く(ストライクゾーンを)使える方が良いので、スライダーとは逆の軌道のボールも必要だと思う」と助言の意図を理解し、挑戦を決めた。現在はまだ「あんまり手応えはない」と苦戦中だが、プロで戦う武器にするべく練習を重ねている。
 年始には地元・大阪の住吉大社でおみくじを引いた。1度目はまさかの「大凶」。しかし、達はここで諦めない。「一回で終わろうと思ったんですけど、大凶は良くない」と再チャレンジ。2度目は自身の背番号と同じ16番を選び、見事に大吉を引き当てた。大凶はすぐ結わえ、大吉だけしっかり財布にしまい込んだ。
 日本ハムの本拠地が北海道に移転し、1年目の開幕戦が行われた2004年3月27日生まれ。今年は開幕3戦目のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で18歳の誕生日を迎える。「縁もある。そういう立場にいさせてもらえるなら、投げてみたいなと思います」。バースデーデビューも思い描いた。
 きょう9日から、鎌ケ谷で新人合同自主トレに参加する。「緊張とか不安は全くなくて、期待しかない」。無限のポテンシャルを秘めた17歳は、プロでの挑戦を心の底から楽しみにしている。

あわせて読みたい