ドラ3ルーキー浅利太門 2軍戦で5回力投 デビューは「しっかり1軍のレベルに達してから」
巨人との2軍戦に先発登板した浅利=撮影・工藤友揮
■イースタン・リーグ15回戦 巨人5-6日本ハム(8月9日、鎌ケ谷スタジアム)
5四球も5回2失点にまとめた
日本ハムの浅利太門投手(22)が巨人との2軍戦に先発登板。チームメートにも助けられながら、5回2失点の力投を披露した。
ドラフト3位ルーキーは己を信じ、一歩ずつ着実に成長を遂げている最中だ。
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制球に苦慮 「もっと修正して良くしていけたら」
7月31日の楽天戦以来、中8日の登板となったこの日は、制球に苦しむ場面が見られた。特に二回は、長野にソロホームランを浴びて同点とされると、その後3四球を与えて2死満塁のピンチを招いてしまう。なんとか後続を打ち取って最少失点に抑えたものの、巨人打線に計5四球を与えた。
「ボール率が多かったので、そういうところを含めて、早い段階で(打者を)追い込めていけたら。まだまだ課題があるので、もっと修正して良くしていけたら」と、試合後には反省を口にした。

リズム良く3者凡退 助けてくれたのは…
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一筋縄ではいかないマウンドとなったが、そんな浅利を救ったのは、同期の存在だった。三回2死走者なしの場面で変化球を捉えられると、打球は三遊間へのライナーに。左前打かと思われた瞬間、遊撃手の山県が横っ飛びでキャッチした。
「3人で終われるかどうかは、自分としても大きかった。自分にとって大きいプレーでした」。一足先に1軍での経験を積んだ同級生が、好守で浅利をもり立てた。
同期入団の山県 「本当に頼もしいピッチャー」
その山県は、4カ月ぶりに後ろを守った同期右腕を「球速は150弱ぐらいだったと思うんですけど、球速以上の力強さを感じました」と評する。「自分が大学で対戦してきた通りの力強い真っすぐと、変化球をしっかり投げていたので、本当に頼もしいピッチャーでしたね」
戦うステージこそ違ったものの、互いが互いの成長を感じることができた一戦となった。

優先すべきは自身の成長
プロの門を叩いてから約半年が経過した。ここまでの歩みを「けがもなく。いろいろ課題はありますけど、順調かなと思います」と評するなど、上々のスタートを切ることができている。
山県、そしてドラフト1位の柴田が、すでに1軍デビューを果たしているが、「そこに焦りは特にないので。自分がしっかり1軍のレベルに達してからだと思うので、焦りはないです」。どっしりと構えて、着実に歩みを進めていこうとしている。