大﨑玲央が子供たちに伝えたいメッセージ「戻ってこない今を楽しんで」 3選手が小学校訪問

■7月2日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌のDF大﨑玲央(33)が2日、札幌市内で行われた全体練習に参加し、第22節・山口戦(5日、プレド)へ向けて調整した。トレーニング後はDF西野奨太(21)、MF林田友兜(20)と共に札幌西小学校を訪問。6年生141人と交流し「パワーをもらいました。小学生も自分たちがJ1に上がることを望んでいる。頑張りたい」と、優しい笑みを浮かべた。
元気いっぱいの子供たちと触れ合い、心が満たされた。学校訪問を控えたこの日の午前、練習を終えた大﨑は宮の沢のピッチで幼い頃の記憶を思い返した。
「ハワイにいて、5年生ぐらいで日本へ帰ってきた。真面目か悪ガキのどちらかで言えば悪ガキでしたね(笑)。全国優勝とかをしたこともないし、選抜も大学を卒業するまで選ばれたことがない。単純にサッカーを楽しんでいた感じかな」
サッカーに夢中だった少年時代、横浜F・マリノスの下部組織に所属していた大﨑は知らず知らずのうちに貴重な経験を積んでいた。当時の横浜Mは2003、04年にリーグ連覇を達成するなど黄金時代の真っ只中。本拠地・日産スタジアムでボールボーイを務める機会が多かった大﨑少年は、一流選手を間近で見られる特別な環境に身を置いていた。
「久保さん、坂田さん、松田さん、ドゥトラもいましたね。ベンチ横でアップを見たり、トイレですれ違ったり…。今につながっているかは分からないけど『格好いいな、こういう人たちみたいになりたいな』って、大雑把な夢を見ることができました」

憧れの思いを力に変えて、プロサッカー選手への道を切り開いた。描いた夢を現実にした背番号25は自らの経験を踏まえて、子供たちに大切なメッセージを贈る。
「僕はその場、その場で生きてきた人間なので、その瞬間を楽しんでほしいと思う。目標を立てることは大事だけど、もう戻ってこない今を楽しんでもらいたい。今が一番、自由に好きなことをできる時期だから」