ファイターズ
2025/06/19 19:05 NEW

《ハム番24時》6月19日


 つらい登板だっただろうと、想像する。8日の2軍ロッテ戦に先発した加藤大は、一回に先頭からまさかの5者連続四死球と大乱調。この回、4点を失い、ぼう然としながらマウンドを降りた。「あの後は、ぼけーっとしていました。ちょっと、うつになりそうでしたね」と、さすがにしばらくは落ち込んだという。

 そんな失意の高卒2年目左腕の支えになったのは、清水優からの言葉だった。「大丈夫だって。俺なんてもっとひどいミスいっぱいしているから。良い経験したんだから、これから一緒に頑張っていこうよ」と優しく声をかけてもらったそうで、「清水さんに励ましてもらって、だいぶ気持ちが楽になりました」と感謝していた。

 約1週間後の18日に、リベンジの機会が訪れた。鎌ケ谷で行われた同西武戦の七回に登板。四球、中前打、死球で無死満塁とされ、「またやらかした。前と同じや」と前回の悪夢が頭をよぎる中、ここでも女房役の清水優が左腕を助けた。

 タイムを取ってマウンドに駆け寄り、「笑え」と一言。すると、リラックスした加藤大は「そこから、しっかり1個ずつアウトを取っていこうと、気持ちを立て直すことができました」と、2者連続三振などで無失点で切り抜けた。

 まだ19歳の育成左腕にとって、失敗もすべて大投手になるための経験だ。優しい先輩捕手の助けも借りながら、じっくり大きく成長していってもらいたい。

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