ファイターズ
2025/06/15 19:25

2軍で打率.426 今川優馬が考える家族、ファンへの「一番の裏切り」とは

試合が中止になり、室内で汗を流す今川=撮影・近藤裕介

新庄監督の助言 継続してます

 日本ハムの今川優馬外野手(28)が、2軍で打率.426と打ちまくっている。本塁打こそ出ていないが、新庄監督からの「大きいのは期待していないから」「ショートゴロを打つ感じで打て」という助言を守り、「それをずっと継続してやっている。低い打球で、ライナーが増えて、ツーベースも増えているので、打率が残っている。そこが、ファームでは成績を残せている要因の一つかな」と自己分析した。

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 現在は札幌の自宅から離れ、鎌ケ谷の勇翔寮で生活している。寮では野手最年長となったが「僕よりバットを振っている選手はたぶん、いないと思う。それぐらい、誰よりも(練習を)やっている自信はある」と、練習量にはこだわりを持っている。

 今でも、目に焼き付いている先輩の姿がある。「僕は、まだファイターズにいたときの近藤さん(現ソフトバンク)が、練習している姿を見ていました。あのクラスの選手が練習してるのに、下手くそな僕が練習をしなかったら、いつ差を縮められるのかって思います」。球界トップレベルの打者が必死に汗を流している場面を何度も目撃し、自然とバットを振る量が増えていった。

近藤さんが言っていたことが、ちょっとずつ分かってきた

 近藤に技術的な質問をぶつけたこともあり、具体的なアドバイスをもらって参考にしてきた。「近藤さんから、打球角度の付け方を教えてもらいました。当時、僕は打球角度を上げたいタイプだったので、結構(ボールの下側を打って)スピンをかけて飛ばそうとしていたんです。でも近藤さんは、ふわーんって打球を上げるのではなくて、『上げたい角度にライナーで打ち込めればいいよね』ということをずっと言ってくれていました。(ボールとバットを)中心衝突させて捉えて飛ばせば、打球速度が出るから、その方がヒットも長打も増えるし、打率も上がっていくよ、と言ってもらって、今でも覚えています。それが、今につながっています。言われた最初は全然分からなかったんですけど、今になって、近藤さんが言っていたことが、ちょっとずつ分かってきたかな、という感じです」と感謝する。

先輩から受けた恩 次は後輩に返す番

 かつて近藤から受けた恩を返すように、今では自身を慕う後輩に惜しみなくアドバイスを送っている。13日に1軍昇格を果たし、15日には劇的なサヨナラ勝利に貢献する適時二塁打を放った宮崎も、その一人だ。

 「宮崎とずっと一緒に、毎日夜、(鎌ケ谷の室内練習場で)打っていました。僕も知っていることを教えながら、良いアウトプットができて、これ自分もできていなかったな、ということにも気付ける。半分は、自分に言い聞かせてる部分もあって、毎日良い時間を過ごせた。今、ファームでそこそこ僕も打てているのは、宮崎のおかげかなと思っています」

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