【一問一答】北山亘基 7回無失点の粘投 試合後に明かした収穫と課題
7回117球を投げて無失点の粘投を見せた北山=撮影・桜田史宏
■パ・リーグ10回戦 ロッテ0-1日本ハム(6月1日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの北山亘基投手(26)が先発し、7回117球を投げて無失点の粘投を見せた。勝ち負けは付かず。試合後は取材に応じ、この日の収穫と課題を冷静に分析した。一問一答は以下の通り。
―球数を要したが、無失点で抑えた
「抜群の入りができたんですけど、ちょっと自分の感覚的にフォーム的に、もろいところが見え隠れしていたので、五回くらいになった時にどうなのかなと思った部分も正直あった。実際、そこでボールの精度が欠けている部分があったので、そこが一番の課題かなと。でも、過去こういう内容だったら試合をつくれずに終わってしまうところを、きょうは七回まで投げて最低限つくれたというところが、自分的には一番、評価できる部分かなと思う。そこは前向きに捉えて、次はもっともっとより安定した内容で、中盤のムダ球が減れば、八回、九回と行けていた内容だと思うので、そこももう一回、クリアにしていきたいと思いました」

―疲労感はあるか
「球速自体はずっと出ていましたし、球数を投げることで球威が落ちることはあまりなかった。きょうはフォーム的に途中で横振りになったというか、魅力的なボール、自分の思った軌道だったり、バッターを差し込むいいボールがちょっと減ってきた部分があった。数字で図れない要素が不安定だったので、そこが課題かなと思います」
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―その中でも粘れた要因は
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「この数年、先発をやらせてもらう中で引き出しも増えてきましたし、自分の体を以前よりも、より知ることができている。ちょっとの変化だったり、ちょっとの傾向で次どうなるのかなと予想もだんだんつくようになってきた。その中で修正する自分の中での技だったりとか、っていうスキルも付いてきた。そこだと思います」
―味方のいい守備もあった
「きょうはたくさん好プレーに助けてもらいましたし、それで乗っていけた部分も実際あった。野手にもすごく感謝です」
七回を無失点に抑え、グラブを叩く北山
―最後まで球速が落ちなかった
「今年は平均球速を最低でも150(キロ)に常に乗せるのを目標にやっている。前回その中で151キロくらい出せたので、そこもきょうは最低限クリアしているのかなっていうところで。もっともっと高みを目指していきたいとやっているので。初回のあの出力を中盤、終盤も意図的に出せるように最終的にはなりたい。そこも、もっともっと貪欲にやっていきたいなと思っています」
―フォーム的に、もろいとはどういう状態
「再現性、まあ毎回同じフォームで投げるのは無理なんですけど、振れ幅をちょっとずつ減らしていくというか、ちょっとズレても合わせられるような体にしていきたい。ちょっとズレても勢いが死ななかったり、そもそもズレないところも含めて、まだまだ詰めていける細かい部分がたくさんあるので、そういうところかなと思います」

―ちょっと乱れるところがあった
「そうですね。ちょっと力の方向性、自分の出していきたい勢いの向きと、実際にボールが出て行く向きがちょっと入れ違いがあった。一致がしていなかった。だいたいは一致していたんですけど、ちょっと乱れる場面があったと思います」