《SHINJOの信条》野村くんに関しては12本ぐらい、ヒットを打ってからですね

■パ・リーグ10回戦 ロッテ0-1日本ハム(6月1日、エスコンフィールド北海道)
―ナイスゲームでした
「ゲレーロが荒れていたじゃないですか。あれだけ荒れていたらストライクが入らないから、待てのサインを出そうかと思って考えて。3日前か。『アメリカではモーレ(レイエス)に対して3ボールで、打てだったの? 待てだったの?』と聞いたら、『オフコース、打て。自由に俺に任せて打たせてくれた』と言っていたのを思い出して。それで打てのサインを出したら(笑)。しかしあれだけ荒れている中、159キロの真っすぐを…たいしたものですよ。ライナーでね」
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―これでホームランランキングトップに
「そのへんは関係ないかな」
―北山の投球内容はどう見たか
「最後の回(七回)とちょっと前から北山くんの弟が顔を出し始めたので、これはまずいなと。ピッチングコーチと話して(孫)イーレイに代えて。イーレイはちょっとメンタル面でも最初から飛ばしすぎて疲れも出てくると思う。少しずつ休ませながら経験させて、いい投手に育てたいと思います」
―2試合連続のサヨナラ勝ちで3連勝
「きょうでホームゲーム、13勝14敗か。僕が宣言した通り、途中からホームで勝ちますよ、見ておいてくださいというところで、3連勝はうれしかった」
―シーズン序盤の戦いを振り返って
「良くないねー。良くない。よくこの位置にいるわ、というくらい良くない」
―どのあたりが良くないか
「打つ方。ピッチャーにずっとおんぶに抱っこですからね。交流戦から逆にしていって。今、調子の上がっていないバッターがいきなり、きっかけをつかむ。それが交流戦という場所だと思うので、楽しみにしています」
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―投手は完投が多かった
「本当は完投させたいですね、きょうも。七回で117球だったからちょっと難しいかな。でも、そこはかなり意識しています。だって中6日で回っていないでしょ。130~140球ぐらい投げてもいいと思うので。北山くんは抹消という。この流れでシーズン、どこまでいくのか。ピッチングコーチの考えを楽しみにしています」
―リリーフの評価は
「いまひとつと言えば、いまひとつですけど、いいゲームでいいピッチングをしてくれますね。きのうもいいピッチングをしてもらって、サヨナラ勝ちにつながっているので。でも、もう少し期待したいところはありますね」
―具体的にはどう期待したいか
「池田くんらしくない声の張り(笑)。声が少しちっちゃいから。もっと。最近では田中正義くんが、笑みが多くなったところはプラス材料にしています」
―交流戦があすから始まる
「楽しみますよ。11勝7敗ぐらいで終われたら、交流戦が終わって乗っていけるんじゃないかな。今は貯金9かな。交流戦までに11という目標を掲げてやってきて2つ、足りなかったので。交流戦は11勝7敗でいってくれたらいいかなと」
―初戦が阪神戦。楽しみにしている点は
「藤川監督の野球。継投。たぶん読めないと思うので、そのへんは楽しみにしたい」
―昨年は阪神のユニホーム姿で登場
「僕はよかとですよ、もう(笑)。今年は選手です」
―初戦は古林が先発予定。期待は
「118球完封を期待しています」
―交流戦の位置づけはどう捉えているか
「ファンがものすごく期待して待ちに待った試合かな。選手たちもものすごく楽しみにしているので。ピッチャーが打席に入って楽しそうにやっている。例えば、山崎福也くんがフォアボールでガッツポーズ。ベンチもものすごく乗ってくるんですよ。それに乗せられて、カンカラカンカラ打つようなチームなので。古林はバッティング…そうでもない? 期待しません」
―打撃に期待する投手は
「伊藤くんと山崎くんと。金村くんも4番を打っていたらしくて。あとはイーレイ。打席に立たないか? 分からんですね。代打で置いておくかもしれないですし」
―バッター陣で注目は
「水谷くん。きょう、移動してくるんじゃないかな。言ったらダメか(笑)。交流戦で首位打者を取った男は今年もやってくれますよ」
―同じく現役ドラフトで加入した吉田は
「期待していますけど、まだまだ期待に応えてくれていないですけど、なにか期待を持てる選手なんですよね。代打。代打にまだ慣れていない状態なので。ずっと代打を送っていけば、面白い切り札の1番手になってくれるかなと」
―ホームラン、打点で万波、レイエスがトップを争っている
「関係ないかな。個人的なことより、チームが勝つことですよ。それに徹底してもらわないと。この間のモーレにしても1死三塁で、内野手が下がっていて、状況判断でカンとセカンドゴロにもっていって。そうなっていかないと強いチームはできていかないと思うので」
―リーグ優勝に向け、交流戦をどう戦うか
「毎日、そのつもりでやっていますから。交流戦では11勝7敗で。もしくはそれ以上。セ・リーグの映像はたくさん見ているし、頭には入っているので。いい戦いができると思います」
―水谷を呼ぶ理由は
「分かるでしょう。タイミングもしっかり早く取りだして。インパクトに入る間があって。変化球に対しても間があって。そこまで結果が出ていなくても、内容がいいので」
―2軍の内容も見ていたのか
「見ていない選手はいないです。一人もいない。全員、見ています。その上で来てもらうという。上川畑くんと一緒に来てもらうつもりだったんですけど、水野くんがちょっと足を痛めて急きょ、上川畑くんに来てもらって。髪を切ったから打つかなと(笑)」
―(あらためて試合に触れて)
「守備で勝ちましたよね、きょうは。矢沢くんのいいプレーがあったし。セカンド返球も。欲を言えば、ノーバウンドで。ワンバウンドだと、内野手がはね方を意識して、タッチがおろそかになるから。ノーバウンドの方がパンパンとタッチしやすい。僕がセンターを守っている時は、意識してノーバウンドで投げるようにしていました。距離が短いじゃないですか。矢沢くんの肩なら(問題なく投げられる)」
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―現在、貯金9。交流戦前、貯金11を目標にしていたと
「10だと1個減ったら一桁になるじゃないですか。11でちょっと余裕を持てる。それが気持ちの余裕につながって。僕は〝もうダメだの1回〟をウエートトレーニングでするんですけど(笑)。みんな、10で終わるでしょ。10でもうダメだから、もう1回が好きなんです。11までいったら12、13といく。10から9になると焦って8、7と落ちてくるようなところがあるかなと」
―この2週間、打線がそれほど良くなかったが、踏ん張れたという印象か
「ピッチャーでしょうね。ピッチャーが踏ん張ってくれたというところは大きいかな。エラーもちょっと減ってきましたからね。ただ、イージーエラーから、きのうも3点取られて。ああいうのを減らしていかないことには、貯金は増えていかないと思うので。ピッチャーも打たれる時があるから。その時に、打線がそれ以上に点を取れるチームだから。それにしてもきょう、70球ぐらいで終わられるかと思った(笑)」
―ただ、そういう展開の時に勝つケースが多い
「そう。本当にそういうゲームに勝つよね。最後のモーレの打球は入ると思いましたか?」
―入ってもおかしくないように見えた
「そう。あれは普通、待てですけどね。細川くんが(代走で)いく準備をしていて。小技で取りにいく計算をしていて。ああいう一発があるから、モーレを外しづらいんですよ。延長十二回まで。でも足の不安もあるし。きょう、ファーストを守ってもらっていいホームランが出たので。守備とバッティングが合っているなと、そういう感覚にちょっとでもなってくれたら、また守備が楽しくなるし。ファーストがいいと言い出すかもしれないしね」
―3ボールからサインが出ることがあったか、なぜ本人に聞いたのか
「荒れているピッチャーだったんですよ。監督としては待てのサインを出したいんだけど、アメリカの野球ならどうだったのかなと。あれだけ荒れていたら待てを出したい。ランナーをためるために。でもモーレは『俺に任せてくれた』と。オーケー、オーケーと。僕、基本的には3ボールでも全て打てなんですよ。ただ、相手ピッチャーも同点の九回とかだったら、えー投げ方違うやん、ということが多いんですよ。そうすると外れる。狙いすぎて。フォアボール、またフォアボール。きょうなんて80%、待てでしたけどね。20%で打てと出しましたよ」
―新庄監督がメジャーでプレーしていた時は待てがあったか
「待て、ありましたよ。もちろん。3~5番にはあったのかな? ボビー(バレンタイン監督)なら出しそうだな。勝つ野球に徹していたので。最近、向こうでもバントが多くなってきたしね」
―交流戦の話題に戻るが、水谷はすぐにスタメン起用するか
「もちろん、はい。感覚は残っていると思うので。バッティング内容が悪かったとしても、何試合かは使って。去年の勢いが頭から離れないので」
―ほかにも野手の入れ替えは考えているか
「いやいや、これ(サヨナラ勝ち)をきっかけに上がってきますよ。グワチョ(マルティネス)にしてもまだ内容があまり良くない。1軍のピッチャーなら差し込まれるんじゃないかな、というイメージもあるし。野村くんに関しては12本ぐらい、ヒットを打ってからですね」
―野村は2軍で実戦復帰したばかりだが
「きょう4本打ったらもう…」
―きょうは1安打
「きょうから12本かな(笑)。それ、書いておいてください。俺、メールはしないので」
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