高校野球
【プレーバック】春季全道大会1回戦 札幌日大高0-2北海(5月27日、札幌円山)

3連覇狙う北海が完封勝利で好発進
昨年の春夏甲子園出場校同士の対戦。札幌日大高は背番号9の高坂大輔投手(3年)、北海は背番号11の松田収司投手(3年)が先発のマウンドに上がった。
先に動いたのは北海。四回まで無失点投球を続けた松田に代えて、五回から2年生の近江翔伍投手をマウンドへ。札幌日大高打線は、その立ち上がりを突ついた。先頭の6番・松井聡汰左翼手(3年)が左翼線へ落ちる二塁打。犠打と死球などで2死一、三塁まで好機を広げたが、最後は近江が後続を二ゴロに打ちとり、ピンチを免れた。
札幌日大高の高坂も、五回2死から2連打で一、二塁とされ、さらに三遊間を抜ける安打を打たれたが、7-6-2の中継プレーにより本塁で刺殺。互いに一歩も譲らず、折り返した。
均衡が崩れたのは終盤の七回。北海は1死から9番・吉井天星遊撃手(3年)が三塁線を鋭く抜ける二塁打。続く1番・石田稀代和左翼手(2年)の中前打で貴重な先制点をもぎ取った。
北海は八回から4番手で浅水結翔投手(3年)が救援した。その裏にさらに1点の援護をもらうと、2イニング連続無失点。4投手の完封リレーを完結した。守備も無失策で締めくくり、春の全道3連覇へ好発進した。
■札幌日大高の森本琢朗監督(44)
「もう力不足です。こういう勝負になったときは、勝負は細部に宿ってますので、その細かい部分が最後を分けたというところです。1点を守り切る、取り切るということを考えたときに、ポイントはたくさんあったと思います」
■北海の平川敦監督(54)
「(安打を)2桁12本を打っているので、もうちょっと点数を取れてもいいなと思いますけど、日大さんはきっちり守ってくるので、良い守備で防がれました」