《SHINJOの信条》あれはめちゃくちゃ武器ですよね。練習してできるものじゃない

■パ・リーグ5回戦 日本ハム3-2ソフトバンク(5月1日、みずほペイペイドーム)
―(古林の初勝利を受けて)
「めっちゃうれしいね、古林。いい子やから性格も全て。なんとか、みんなで勝たせようやと、試合前から強い思いで。この1点差で勝てたというね。これからバンバン勝ってもらって。勝っていけばいくほど、いいピッチャーに成長していくタイプだと思うから、楽しみでしかたない」
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―二回以降、変化球を織り交ぜながら立て直した
「そうね。追い込んでから決める時の変化球。カーブにしても大したもん。あのストライクゾーンに投げられる。バッターも意表を突かれるというか、真っすぐを待ちながらブレーキの利いた変化球が来たら、なかなか打てないですよ。左足が着いて、ワンテンポ遅れて手が出てくるから、差し込まれるんですよね。ちょっとした遅れ。あれはめちゃくちゃ武器ですよね。練習してできるものじゃない。生まれ持った才能だから」
―このペースで先発させていくのか
「中3日(笑)。ハハハ。それぐらいの気持ちで投げさせたい。体力もあるしね。前回も100球を超えて150キロが出ていたので。すごいな。また台湾ぐらい暖かくなってきたら、さらに楽しみ」
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―万波が七回に勝ち越し弾
「ね。いやー分からん(笑)。ここという時に打ってくれるし。古林のために打ったんじゃないですか、きょうは」
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―序盤は先発の上沢に抑えられたが
「真っすぐが多かったですね。ファイターズの時には全くしていなかったクイック。びっくりするぐらいしていたね(笑)。きょうはもう、相手どうこうより、チーム全体で古林の勝ちを持ってきてくれたことが、めちゃくちゃうれしいですね。ほかの国で野球をするって、食事も言葉も違うし。早く1勝したいな、という気持ちできょうのマウンドに立って、初回にカンカンと打たれたけど、もう勝てばいい」
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―松本剛を1番で起用したのは、対上沢を意識してか
「いや、相手ピッチャーどうこうより、いいでしょ、今。出塁率がいいから、1番を打ってもらおうと。ただ、魚雷だとバントはできるのかな(笑)。カウントを重ねていきながら、バントのサインを出したら、タイムって(笑)。普通のバットに変えたら(サインがバレてしまう)。魚雷でも、バントの練習をしてもらわないと」
―五回は粘って球数を投げさせた
「知らない(笑)。集中した結果でしょ。粘ろうとは思っていない。前にヒットを飛ばしたい、飛ばしたいと思いながら集中してやった結果が、そういう粘りにつながったというだけ」
―ソフトバンクはけが人が多いとはいえ、3連勝
「(今宮への死球が)申し訳なかったね。(3連勝が)大きくないわけはないよね」
―以前から、ベストメンバーのソフトバンクを倒したいと
「まだ時間がかかりますね。そういう時期はどのチームもある。僕の2年目もめちゃくちゃけが人が出たでしょ。主力がけがをした時に、層が厚くなるものだと思うから。そこでしっかり若い子たちが結果を出して、主力が戻ってきても譲らない。その後、日替わりで出てきて層が厚くなる。一つのチャンスでもありますよね。チームづくりの」
―今後も含め、ソフトバンクには怖さがある
「どのチームにも違う強さがある。だから戦っていて楽しいですね」
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