《藤枝戦後》取られたら取り返せばいい。それが俺たちのサッカーと伝えました
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■J2第10節 札幌2-1藤枝(4月20日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
ー試合を振り返って
「前節ふがいない戦いをしてここ(札幌)に帰ってきて、前々節の試合を引き継げるかどうか重要な試合だった。サポーターの皆さんの力を借りて勝つことができて、また次に進むことができる。展開は思い描いたものではなかったが、先制されてから粘り強く戦って勝利した。シーズンの中ではチームを強くする上で重要な勝ち方だと思っている。これでより強固になるところがあると思っています」
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ースタメンの配置が大きく変わった。狙いは
「今回はこれまでで1番悩みました。馬場がいなくなったところで最初の2日間のトレーニングは、同じ仕組みの中に選手を当てはめてた。スタメン組のトレーニングは悪くなくて、コーチ陣も誰も悪い印象を抱いてなかった。ただ、僕の中では何となくしっくり来ない感じがあった。そこから一晩中考えて結論が出たのは翌朝、練習場に着いてから。開幕からチームを見て、3バックではまることは難しいと思っていた。きょうのやり方に至るまで少し時間が掛かったが、いろいろな選手のコンディションが揃ってきた。最初から自分の頭の片隅にアイデアはあったが、1番は青木のボランチです。彼は今28歳。彼とはいろいろな話をしましたし、選手のキャリアとしてはこれから円熟期に入るタイミング。彼は戦術理解、サッカー理解が非常に高い。その中でサイドに張ってプレーすると関わりが低くなる。指示も声が通りづらい。今年、開幕してからボランチのところでゲームをつくれていなかった。そこに青木をはめるアイデアはあったが、ここで思い切るか一晩中考えてました。そこから最終的に田中克幸をトップ下で使うアイデアも決まった。そうなるとアンカーは(西野)奨太。左CBに左利きの高嶺を使えば配球ができる。全体のパズルが自分の中ではまった感触があったので、選手はえっ?と思ったかもしれませんが、変えました」
【3試合連続スタメンの西野奨太 アンカーとして攻守を後押し】
ー勝ち越し直前に金健熙が準備していた。バカヨコと交代を考えていたか
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「よく決めましたね、あそこで。彼の1つの転機かもしれませんね。これで乗ってくればいい。彼も今週は(スタメン想定から)外していた。先週の水戸戦の振る舞いが好きではなかったので。それはエースストライカーとしてふさわしくない行動だと直接伝えていました。スタメンから落ちていたけど、2日間ものすごく良い姿勢でプレーした。守備の献身性もゴール前に入ることも。1点取れたことで彼の中で自信になってくれればいい」
ー深井が復帰した
「昔、素晴らししかった、ではなくて、トレーニングの中で素晴らしいプレーをしている。少しずつ階段を上っている。トレーニングも(パフォーマンスコーディネーターの)京谷がコントロールしてくれて、繊細にメニューを組んでやってきた。キャンプ中の好調なときに肉離れをして落ち込んでいたけど、そのたびに皆でやってきて、先週のトレーニングマッチも凄く気合を入れていた。彼はチーム全体を動かす力がある。頑張っているから試合に出すわけでなく、素晴らしいプレーができるようになっている。スクランブルでミンギュがいなくなっても、安定感ある守りができたのは彼の功績。(宮澤)裕樹も大﨑も戻ってきた。万全になったときに誰がピッチに出るか分かりません」
ーハーフタイムの指示は
「きょうはいつも以上に戦術的な指示を出した。その前に(前半)終わり際、ゴール前の対応の軽さを叱責した。前節も同じ形で失点したので。ゴール前は原則からプレーするべきで、読みはいらない。それがまだチームに浸透してない。常にゴール方向から対応しないといけないことを徹底しないといけない。戦術的なところは前半も準備したものがはまっていた。後半はもう少し相手のやり方に対してのプレスのかけ方、戻り方、ビルドアップ、前進のさせ方を細かく伝えた。今まであまりハーフタイムに多く(指示を)出したことはないけど、きょうははまる感覚があったので自信を持って伝えました」
ー思い描いた展開ではなかったと話した。要因を分析すると
「セットプレーで見えなかった選手もいたと思うけど、対応のミスがあったと思う。それは(今後)共有します。きょうの試合前に選手へ伝えたのは、先に取られたら取り返すということ。立ち上がりに失点してしまう状況で、先制点を取られるなと伝えるのではなく、試合の中で取られるときはある、と。取られたら取り返せばいい。それが俺たちのサッカーと伝えました。それをやってくれたので、きょうはおとがめなしです。ただ毎試合これでは勝ち点を拾うのは難しいので、これから分析して伝えようと思います」
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