白井陽斗が全体練習に部分合流 「札幌に戻って来た。ここから追い上げたい」
全体練習に部分合流したFW白井。復帰初日から軽快な動きを披露した=撮影・宮西雄太郎
■3月6日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は6日、今季初めて札幌・宮の沢白い恋人サッカー場でチーム練習を行った。1月末に行われたG大阪とのトレーニングマッチで右ハムストリングスを痛めたFW白井陽斗(25)が、この日から全体練習に部分合流。復帰初日から軽快な動きを披露した。
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今季初めて宮の沢で練習
冬空の下に元気な声が響き渡った。約2カ月に及ぶ長期キャンプを終えて、選手たちが北海道に帰ってきた。開幕3連敗からの巻き返しを期するクラブは、ミニゲームなどを行い9日のホーム開幕戦(vs千葉)へ向けて調整した。
約1カ月のリハビリ期間を乗り越え
不振にあえぐ札幌に、明るい材料が見えた。沖縄キャンプ期間中に負傷した白井が1カ月以上のリハビリを経て、全体練習に部分合流。ビルドアップ練習では鋭いダッシュを繰り返し回復をアピールした。

「自分1人で何かが変わるわけではないけど、少しでも力を与えられる選手になれるようにと考えながらリハビリしてきた。チームも札幌に戻って来たし、ここからまた追い上げていきたい」
沖縄の練習試合は主力組でアピール 白井の動き出しがスイッチに
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白井は沖縄キャンプ期間中の全ての練習試合に、1本目で先発出場。主に2トップの一角を務め、自慢のスピードを武器に存在感を発揮していた。背番号71の動き出しと同時に始まる連動したプレスは強烈で、何度も相手守備網をかく乱した。敵陣深くでボールを奪い、素早く攻撃に転じるスタイルは魅力に満ちあふれていた。

古巣との対外試合でアクシデント
開幕スタメンの有力候補と目されていたが、突然のアクシデントに見舞われた。1月24日に実施された古巣・G大阪との練習試合で右太もも裏を肉離れ。ピッチに倒れ込んだ白井は「何回も(同じ箇所を)やっているので、すぐに分かりました。もう開幕は間に合わない、と」。何かを悟ったように、南国の空を見上げた。
白井不在でシーズンを迎えた札幌は、まさかの3連敗スタート。いまだ無得点の現状に歯がゆさを覚えている。ピッチ外から客観的にゲームを見つめ「どの試合でも90分の中で相手が攻めた時間と、自分たちが攻めた時間は大体一緒。チャンスを生かし切れなかった決定力のところかな」と、敗因を分析する。

「体的にはもっと早くから行ける」
自らが、足りないピースを埋める覚悟だ。「どんな状況でも得点に絡んでチームを勝たせたい。(照準は)ルヴァンの福島戦だけど、体的にはもっと早くから行ける。なんなら千葉戦も行けるし、(前節の)山口戦も行けたんじゃないか? ぐらいの感じです」。救世主となり得る男は、はやる気持ちを抑え、静かに爪を研いでいる。
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