ファイターズ
2021/12/17 15:30

稲葉GM野球器具寄贈活動第1弾 楽しさ伝えて北広島からF戦士を

お礼に手作りの金メダルをプレゼントされた稲葉GM兼SCO(撮影・小田岳史)

 日本ハムの稲葉篤紀GM兼SCO(49)が道内の未就学児施設へ野球用具を贈る社会貢献活動を開始した。16日には、新球場「エスコンフィールド北海道」(2023年春開業)を建設している北広島市の幼稚園で贈呈式を実施。子供たちの笑顔に触れ、同市からファイターズの選手が誕生することを熱望した。

 新球場の申し子が誕生すれば、まち全体が活気づく。稲葉GMは兼務するSCO(スポーツ・コミュニティ・オフィサー)活動の一環で北広島市の大地太陽幼稚園、広島大谷幼稚園を訪問。園児に運動や野球の楽しさを伝え「幼稚園に来てもらった、小学校で教えてもらった―。そういう子供が将来、プロ野球選手になってくれたら、こんなにうれしいことはない」と目を細めた。
 23年から本拠地は同市に移転する。いずれは地元出身選手がチームに加入するかもしれない。運動が身近にある土壌をつくり、野球熱を高めることが一つの使命になる。
 子供の体力低下を社会的課題と捉え、解決を目指す活動を16年にスタートした。今回はイオン北海道と連携し、道内全域の幼稚園などにティーボールで使うバット、ボール、コーンを寄贈することになった。その第1弾が北広島にある18園だ。
 ボールを使った遊びや短い距離のキャッチボールなどを一緒に実践。お礼のサプライズで合唱や園児手作りの金メダルをプレゼントされた。
 野球の人気低迷、人口減少に危機感を募らせ「少しでもこういう世代から野球の競技人口を増やしていくことが大事」と強調した。チーム編成の重責を担うGMになってもオフはSCOの取り組みを継続。野球の発展、チームの発展を願い、力を尽くす。

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