【プレーバック・写真入り】全国高校野球選手権1回戦 京都国際7-3札幌日大高(8月8日、阪神甲子園球場)
エース左腕・小熊が序盤から乱調 2番手・島田は自責0
甲子園初出場となった札幌日大高は1回戦で京都国際と対戦し、3-7で敗れた。先発したエース左腕の小熊梓龍投手(3年)は立ち上がりから制球が定まらなかった。一回一死から2者連続四球に加え、暴投も重なって二、三塁とされると、京都国際の4番・藤本に先制の2点タイムリーを浴びた。その後も3連打などでこの回一挙4点を奪われる。
二回は無安打で抑えたものの、三回は先頭打者に再び四球を出すと守備の乱れもあって1死一、三塁。ここで8番・金本に2打席連続適時打を許した。四回も先頭打者の出塁を許すと、送りバントと安打で1死一、三塁とされ、ここでマウンドを降りた。
2番手は島田柊聖投手(2年)。いきなりピンチでの登板となり4番・藤本、5番・奥井に連続タイムリーを浴びたが、失点はこの2点のみに抑えた。その後は、八回に3者凡退に抑えた以外は毎回得点圏に走者を背負ったが、粘りのピッチングを披露。5回⅔を投げて自責0と好投し、味方の反撃を持った。
打線は二回から四回まで得点圏に走者を進めながらあと一本が打てなかった。それでも五回1死一、二塁、中野瑛基左翼手(3年)が右前にタイムリーを放ってようやく1点を返す。
九回にも見せ場をつくった。菊地飛亜多主将(3年)と代打・高田龍之輔(3年)の安打で2死一、三塁のチャンスをつくると、9番・帯川拳誓遊撃手(2年)がライトへ2点適時三塁打を放って4点差とした。しかし、反撃はここまでだった。ラストバッターとなった1番・森岡颯太二塁手(3年)は右飛に倒れてゲームセット。札幌日大高の甲子園初勝利はお預けとなった。
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■甲子園で初めて指揮を執った札幌日大高・森本琢朗監督(43)
「小熊は本来のピッチングではなかったと思うけども、その中でここまでよく投げてきてくれた。今日はちょっと苦しいピッチングだった。(甲子園は)本当に素晴らしいところ。また、厳しさも一方である場所」
■千歳市出身で2安打1打点の京都国際・高岸栄太郎一塁手(3年)
「もともと組み合わせが決まる前からやってみたいチームだったので、組み合わせが決まってびっくりした。自分の地元なので倒してやろうという気持ちで挑んだ」
■小学4年まで千歳で過ごした京都国際の服部颯舞(3年)
「何かの縁があった。(代打で凡退は)変に意識して空回りした。自分の友達が日大のスタンドに一人だけいた。だからこそ打ちたかった。どんな相手が来ても、自分たちの野球をすることが勝利に一番近づく。自分の役割を貫いていけば良い結果がついてくる」
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