ファイターズ
2021/11/28 15:30

道産子選手が故郷で指導行脚 選手側が発案し開催実現

野球教室に参加した小学生たちと記念撮影する(上段左から)片岡、玉井、福田、佐藤、杉浦

 北海道行脚だ―。日本ハムの杉浦稔大投手(29)ら道産子の5選手が27日、星槎道都大の屋内練習場で北広島市内の小学生約30人に向けて野球教室を行った。北海道出身選手による野球振興活動「ネクストサークル」の一環として、選手側から発案して開催が実現した。今後は道内各地にある選手の出身地を巡る構想も描いている。

 野球を教えられた少年少女の目は、輝きっぱなしだった。チームの道産子選手で最年長の杉浦は「僕が小学生のときは、球団が移転してきた時で、実際に選手が(野球教室を行う)っていうのは全然なかった。現役選手だったら、子供たちにはよりもっと特別な思いになるのかな」と野球教室開催を提案したという。
 将来的には選手の出身地を巡っていくプランを描いている。「出身地とか行ったらおもしろいと思ったんですよ。ここ(星槎道都大)はまず福田の母校ということで。あとはちょっとコロナが落ち着いたら」と杉浦。この日、ルーキーは不参加となったがドラ1の伊藤は鹿部町、玉井は佐呂間町、佐藤は厚岸町などと、出身地もそれぞれバラエティーに富んでいる。
 選手たちは、打撃用手袋やユニホームを子供たちにプレゼント。記念撮影も行い、参加した小学生にとっては特別な一日となったに違いない。帯広市出身の杉浦は「やっぱり純粋な反応だったので、僕たちも本当にエネルギーをもらいました。北海道の球団にいて、道産子選手がどんどん増えてきたら素晴らしいこと」と願った。
 球団が移転してきてから、北海道の野球レベルは確実に向上している。現に今年も、伊藤など3人の道産子ルーキーが入団した。地元密着型の球団として、大きな夢を紡いでいく。

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