ファイターズ
2024/05/08 00:00

2年目の矢沢宏太 サヨナラ犠飛浴びプロ初黒星 悔しさを未来の糧に

延長十二回、6番手で登板した矢沢=撮影・松本奈央

■パ・リーグ6回戦 日本ハム1ー2ソフトバンク(5月7日、みずほペイペイドーム)

同点の十二回に6番手でマウンドへ

 二刀流に挑戦している日本ハムの矢沢宏太投手兼外野手(23)が7日、みずほペイペイドームで行われたソフトバンク戦の延長十二回に救援し、サヨナラ犠飛を浴びてプロ初黒星を喫した。

強力打線を痛感 近藤にしてやられた

 先頭の近藤がカギだった。追い込んでから外角低めいっぱいの151キロ直球にバットを合わせられ、左翼線にはじき返された。一流の技が凝縮された二塁打を目の当たりにして「いいバッターが並ぶ打線なので、そう簡単にはいかない」と痛感した。

 申告敬遠を挟み、リチャードには、バットを折りながら中前に落とされた。最後は満塁で、代打の周東に左犠飛。150前後の直球で押し、失投はなかったが「うまくヒットを打たれましたし、犠牲フライもあそこまで飛ばされたので、もっと厳しいボールをいけたかなと思います」と奥歯をかんだ。

延長十二回無死満塁、ソフトバンク・緒方の生還を許し、日本ハムはサヨナラ負け

 

シビれる場面での登板 新庄監督ら首脳陣の期待は重々承知

 ほかにも投手が残っている中で、6日に続く連投で緊迫した十二回のマウンドを任された。新庄監督ら首脳陣の期待の表れだ。

 野手としての才能も秘めるドラ1左腕は「ここで投げられた、ということはすごくありがたいことだと思うので、これを生かしていきたい」と声を絞り出した。入団2年目で味わった特大の悔しさを、将来の糧にする。

延長十二回、サヨナラを許し、引き揚げる矢沢(左)と伏見

 

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