コンサドーレ
2024/04/06 20:35

【プレーバック・写真入り】J1第7節 札幌1-0G大阪(4月6日、札幌ドーム)

試合後、今季初勝利を喜ぶ札幌イレブン=撮影・桜田史宏

 

 

札幌のバンディエラ・宮澤が2季ぶりゴールで今季初勝利

 北海道コンサドーレ札幌はガンバ大阪とホームで対戦し、1-0の完封勝利を挙げた。両チームともボールをつなぎながらゲームを展開したが、後半28分に札幌一筋プロ17年目を迎えるMF宮澤裕樹(34)がヘディングでゴールを決めて今季初の勝ち点3をものにした。

 6戦未勝利で最下位の札幌と、1試合少ないながらそれまで5戦無敗だったG大阪の一戦。J1リーグの中で唯一中2日で行われ、互いにタフなゲームとなった。

 札幌は前半4分、DF馬場晴也(22)の右クロスにDF岡村大八(27)、MF近藤友喜(23)が同時に飛び込むなど、どうしても初勝利が欲しいという気迫を序盤から見せていった。G大阪も同28分の直接FKで右ポストを叩くなどゴールに迫っていったが、互いに得点までは奪えず。前半は0-0で折り返した。

 後半立ち上がり2分、MF小林祐希(31)の相手DFライン裏への浮き球パスにプロ初先発となったFW大森真吾(23)が抜け出したが、G大阪の元日本代表DF三浦、中谷コンビのカバーリングに阻まれた。すると直後の同3分、海外クラブの経験もあるG大阪MF食野のスペースへの侵入からMF坂本、FWジェバリと連続してシュートを打たれたが、GK菅野孝憲(39)、FW菅大輝(25)が体を張ってこれを死守した。

 同19分にはMF荒野拓馬(30)のミドルシュートがバーを叩くなど硬直状態が続いたが、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は同20分に古巣対戦となるDF髙尾瑠(27)と、MF長谷川竜也(30)、MF青木亮太(28)を3枚同時投入。中2日でアウェーに乗り込み、疲れが見えてきたG大阪に攻勢を強めた。

 すると同28分、その長谷川からの右クロスにファーサイドで宮澤が「魂を込めた」という渾身ヘッド。相手GKにも反応されたが、気持ちで押し込み、自身リーグ戦2季ぶりのゴールを挙げて2試合連続の先制に成功した。

 その後も札幌は攻め続け、同36分にはG大阪の素早いカウンターを受けて一瞬ヒヤリとする場面もあったが、最後まではやらせず。残り10分のオープンな展開も最後まで体を張り、6戦ぶりの無失点試合につなげた。

 昨季まで主将を務めた札幌が誇るバンディエラ・宮澤は、試合後のヒーローインタビューでお立ち台に立ち、「まだまだやる。こんなところにいるチームじゃない。一つ一つ積み上げていきます!」と胸を張った。

試合詳細はコチラ


■開幕戦以来、今季2度目の0封で今季初勝利に貢献したGK菅野孝憲(39)
「内容どうこうじゃなくて、とにかく勝つことが大事だった。めちゃくちゃ反省しなくちゃいけない内容ですけど、次につながる結果で良かった。こういうのは流れがあるんで、1点食らうとガクって下がっちゃうっていうのはしょうがない。だからゼロじゃないと絶対勝てないなっていうのは意識してました。オフサイドにも助けられましたし、それ以上に全員が体張って、その結果が、運をも引き寄せたのかな。勝つことによってポジティブに捉えられるのが一番の薬。勝利を引き寄せられたのは、次に向けてポジティブに捉えられる」

■3バック中央で奮闘し、開幕戦以来のクリーンシートに貢献したDF岡村大八(27)
「個人として90分しっかり走りきるということを意識しましたし、チームとしてもこの試合に懸けていたので、周りを助けられるような声を掛けて、常に集中力が切れないようにというところを意識しました」

■プロ入り後、公式戦初のスタメン出場となったFW大森真吾(23)
「前で起点になって、(ボールを)はたいて自分が前に出て行くというところをやりたかった。潰されてはいないけど、2枚目(の相手選手)に取られたりしてしまったので、ゴール前に入って行きたかったです」

(全15カット)

前半、スルーパスに反応するFW大森

 

前半、中央にボールを送るMF小林(中央)

 

前半、相手FWジェバリと競り合うDF岡村(中央奥)

 

後半3分、相手MF坂本のシュートに体を張ってゴールを守ったGK菅野(左)

 

後半、味方からのロングボールを懸命に追いかけるMF近藤(右)

 

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい