ファイターズ
2024/03/07 22:30

開幕投手・伊藤と実戦初タッグを組んだドラ2進藤勇也 山田コーチが伝えたオープン戦特有の〝意図の違い〟

先発の伊藤(左)と言葉を交わす進藤=撮影・村本典之

■オープン戦 西武1-7日本ハム(3月7日、鎌ケ谷スタジアム)

配球任され、シーズン想定した貴重な〝実習〟

 五輪、WBCで世界一に輝いたトップレベルの好投手から、貴重な〝実習〟を受けた。日本ハムのドラフト2位・進藤勇也捕手(21)が、開幕投手に決定している伊藤大海投手(26)と、実戦で初めてバッテリーを結成。シーズンを想定し、追い込むまでの配球を一任されるなど、何物にも代え難い経験を積んだ。

堂々のリードで開幕投手を3回無失点に導く

 オープン戦初スタメンでタッグを組んだのは、先発ローテーションの中心を担う伊藤だった。それでも、即戦力ルーキーに緊張や気負いは見られない。格上の先輩を浮き足立つことなく堂々とリードし、3回無失点の好投に導いた。「球界を代表する選手なので、そういった方とバッテリーを組めて良かったです」。手に残る、プロでも最高級のボールの感触をかみ締めた。

確かめ合いながらしっかりできた

 伊藤の登板は、この日を含めて開幕まで3回。シーズン前の残り少ない実戦機会だったからこそ、先輩右腕には狙いがあった。「きょう、進藤選手とゲームで組むのは初だったので、(試合前に)思い切ってやっていこうという話はさせてもらいました。(試合で)やっていかないと、お互いの特長が分からないと思うので。追い込むまでは基本的に(配球を)任せて、最後の(ウイニング)ショットに関しては、僕が投げたいボールを投げるから、そこは首を振っても気にしないでと言っていました。(配球の)優先順位だけ伝えていました。いろいろ2人で確かめ合いながらしっかりできたので、その点は良かったです」。試合中に首を振る場面もあったが、全ては想定内。開幕後を見据え、互いの呼吸を確かめ合った。

立場の違いで目的が異なる2人

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