長いシーズンに備えるためのキャンプが終わった。１カ月間、同じ宿舎に滞在し、ともに汗を流すと、選手同士の絆も深まるはずだ。昨年６月に中日からトレードで加入した郡司に、より親しくなった選手はいるか尋ねた。「僕は投手、野手とか関係なく、バランス良く食事に行くタイプです。キャンプ中も何人かと行って（仲の良い選手が）増えましたね」と、うれしそうに教えてくれた。

　特に、同じ課題に向き合う後輩との距離が縮まったという。「ジェイ（野村）とはよく一緒にいたかな。ポジションがかぶっていますけど、お互いセカンドをクビになった仲なので（笑）。ライバルではありますけど」。打力に定評があり、専門外の守備位置をこなす。同じタイミングで二塁手にも挑戦した。置かれた状況が似ていて、感情を共有できる。野村は３歳下だが、親近感を持っているようだ。

　普段は穏やかだが、芯が強そうな２人。記者が、相性の良さそうな組み合わせですね―と伝えたら、郡司は「はい、ジェイとは合いますね、本当に。仲良くしつつ、いい関係でやっていければ」と声を弾ませた。切磋琢磨するグン・ジェイコンビの今後が楽しみだ。