ドラ1ルーキー細野晴希 胸に響いた藤川氏の金言 新人研修受講
ドラフト同期の7人とともに研修会出席
日本ハムのルーキー8人が12日、都内で行われた2024年NPB新人選手研修会に出席し、税、薬物、SNSなど、さまざまなテーマに沿った講義を受けた。阪神OBの藤川球児氏(43)が講師として新人たちに助言を贈る場面もあり、ドラフト1位の細野晴希投手(21)は一流の極意を胸に刻んでいた。
専門家の講義に傾聴 SNSの危険性も再認識
「税の意義と役割」「薬物乱用防止について」「暴力団の実態と手口」など、専門家から過去の事例を交えて説明を受けた。細野が受講して特に印象的だったのは「SNSの使用モラルと危険性について」。日常的にインスタグラムを利用しているそうで「危険性をあらためて認識できたので、そこは良かったかな」と、うなずいた。
プロ野球選手はとりわけ注目度が高く「影響力がこれから強くなってくるので、気をつけないといけない」と表情を引き締めた。
大先輩の言葉で深めた自信 「ずっとやり続けることが僕の長所」
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講義のラストには藤川氏が登場した。テーマは「先輩プロ野球選手からプロ野球の後輩へ」。新人たちから質問を受け付け、丁寧に答えていった。
メジャーも経験した大投手の言葉には重みがあったという。細野は「とにかくあきらめないことが大事ということをおっしゃっていて。最後まであきらめないこと、ずっとやり続けることが僕の長所だと思っている。その言葉を聞いて、より自信になったというか、これからもこの方向で頑張ろうと思いました」と大きな刺激を受けていた。
ともに速球派 欠かせない打者心理の把握
左右の違いはあるが、速球派という共通点があり「どんなバッターが嫌ですか」という質問の答えは興味深かった。「一つ我慢できるバッターが嫌だという話をされていた。逆にピッチャーはそういうこと(心理、行動)を逆手に取って投げたりすることが大事、みたいな話しもされていました」
得がたい経験を糧に プロでの飛躍を期す
高度な駆け引きを伴うプロの勝負。藤川氏の思考には、活躍するためのヒントが詰まっていた。最速158キロを誇る細野は将来を見据え「藤川さんはサラっと言っていたんですけど、やってみるとなると、相当難しいことだと思う。それぐらいのことをやれるようなピッチャーになりたい」と一層の成長を誓っていた。