アマスポーツ
2024/01/05 20:05

東海大札幌高 正智深谷と接戦演じるも逆転負けで初戦敗退【春高バレー男子】

第1セット、東海大札幌高の二川主将(奥右)が3枚ブロックをものともせずスパイクを決め、25-23でセットを奪う(撮影・玉田順一)

■全日本バレーボール高校選手権 第2日(1月5日、東京体育館)
▽男子2回戦 正智深谷(埼玉)2-1東海大札幌高

最後まで意地見せた 二川主将「自分につなげ」

 3年連続49度目出場の東海大札幌高は、正智深谷(埼玉)から第1セットを奪ったが、フルセットの末に逆転され、初戦で姿を消した。

 主将の二川颯斗(3年)を中心に、最後まで意地を見せた。一進一退の第3セット中盤。10-8から4連続失点し、リードを奪われる。だが、ここから懸命に踏ん張った。「セッターやレシーバー陣に『自分につなげ』と声を掛けた」と二川主将。ボールを主将に集め、バックアタックなどから猛追。終盤に一時19-20の1点差まで迫った。

相手には最高到達点347センチの白野

 最後は最高到達点347センチと大会屈指の高さを誇る白野大稀(3年)を擁する相手に振り切られたが、見せ場はつくった。松田修一監督(38)は「彼(二川)が決まろうが決まらなかろうが、誰も後悔はない。よく頑張った」とねぎらった。

うれしかった2年前の思い出

 二川主将は1年時、チームの初戦突破と16強入りに貢献。中心選手として春高バレーの舞台に立ち続けてきた。試合後に思い出を問われ、言葉が詰まった。「1年生の時に1勝して、先輩に『おまえのおかげだ』と言われたのが一番うれしかった」。3年間の思いがにじんだ。