ファイターズ
2023/12/14 06:00

新庄監督 投手みんな先発になーれ! 今季のチームホールド王にも「先発やらせたいくらい」

投手は全員先発の気持ちでやった方がレベルが向上すると持論を語った新庄監督

先発調整万能説

 日本ハムの新庄剛志監督(51)が、投手の〝先発調整万能説〟をぶちあげた。現代野球では先発、中継ぎ、抑えと、あらかじめ役割を決め、準備させるのが一般的。しかし、常識に収まらない指揮官は「選手としては、それがやりやすいとは思うんですけど、あまりポジションをガツガツと決めるより、レベルを上げるためには全員先発の気持ちでやらせた方が、俺はいいと思う」と持論を口にした。

長いイニング投げれば抑え方のコツ学べる

 結果的に、リリーフでの起用になったとしても、先発の準備をしたことは無駄にならないと考えている。「先発をやらせることによって、長いイニングを投げないといけないので、バッターの抑え方のコツも分かるんじゃないかなと。やっぱり山崎(福也)くんみたいに、感覚的には80、70%でテンポ良く投げて抑えているような。彼は全力で投げてるかもしれませんけど、力感の無さ。それがポイントじゃないかな。全力でいって良いものは、俺、ないと思うから」。全球全力になりがちなブルペン陣に、肩の力を抜いた投球を覚えさせる狙いだ。

11月10日の秋季キャンプで新庄監督(左)話し掛けられる池田

 

1回を5、6球で終わったら回またぎも

 例として名前を挙げたのは、今季、八回を任されるなど勝ちパターンの1人としてチームを支えた池田だ。「池田くんも先発をやらせたいくらい。(中継ぎと決めつけると)あんまり伸びない。池田くんが例えば5球、6球で(一回を投げ)終わったとしますよ。そしたら、回またぎで行ってもらっても良くないですか? そのまま九回を投げてもらったり」と、柔軟な起用法を思い描いた

 全ては来季、悲願の優勝をつかみ取るため。新庄監督は固定観念を排除し、チームが最大の力を発揮する策を考え抜く。

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