高校野球
2023/10/19 20:30

札幌国際情報が0-5から大逆転 背番号10・藤原健伍が好救援&サヨナラ犠飛【秋季全道高校野球】

5回⅓無失点の好投を見せた札幌国際情報・藤原が九回にサヨナラ犠飛を放ち劇的勝利の立役者となった(撮影・舘山国敏)

■秋季全道高校野球大会第2日(10月19日、札幌ドーム)
▽1回戦 札幌国際情報6-5白樺学園

今夏からサイドスローに転向

 165センチのサイドスロー右腕が2回戦進出をたぐり寄せた。札幌国際情報が最大5点差のビハインドをひっくり返し、強豪の白樺学園に競り勝った。四回途中から登板した藤原健伍投手(2年)は5回⅓無失点の好投を見せると、打者としても5-5の九回にサヨナラ犠飛を放ち劇的勝利の立役者となった。次戦はベスト8を懸けて21日に旭川北と戦う。

五回からスコアボードに0連ね

 途中出場ながら主役の座を射止めた。出番は0-2の四回に訪れた。2点を先行され、なおも2死満塁の場面で登板。火消しに失敗し5点差に広げてしまったが、五回から粘りの投球を見せた。毎回走者を許しながらも要所を締める投球で九回まで「0」を並べていった。「3人で抑えることはできなかったけど、何とか0点に抑えることだけを意識してマウンドに立ちました」。

九回1死満塁からサヨナラ犠飛

 藤原の奮闘に打線も応えた。1-5の七回に5安打を集める猛攻で同点とし、有倉雅史監督(56)も「本当に同点に追いついた七回は集中していた」と目を細めた。そして同点のまま迎えた九回1死満塁、藤原が自らのバットで試合を決めた。カウント1-2から高めに浮いてきた変化球を中堅まで運ぶサヨナラ犠飛。「仲間が5点差を追いついてくれた。思ったより打球が伸びてくれて助かりました」と胸をなで下ろした。

兄・伸伍さんも札幌光星時代にサイド転向

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