高校野球
2023/10/18 21:20

札幌第一が逃げ切り1勝 全国制覇コンビが躍動【秋季全道高校野球】

初戦勝利を導いた高橋(右)と相馬。小5からずっと一緒にプレーしてきた仲良しコンビだ(撮影・西川薫)

■秋季全道高校野球 第1日(10月18日、札幌ドーム)
1回戦 札幌第一6-5函館大柏稜

3年ぶりの初戦突破 一回に2点を先制し主導権

 2年ぶりに出場の札幌第一は一回1死二塁で、3番・高橋七翔捕手(2年)の右中間を破る適時二塁打で先制すると、さらに2死満塁と攻め立て、7番・相馬大輝左翼手(2年)が右前適時打。追加点を奪って主導を握った。
 

一回1死二塁、適時二塁打を放つ札幌第一・高橋(左)  一回2死満塁、右前適時打を放つ札幌第一・相馬

 

 2人は小学6年時に、東16丁目フリッパーズで全国優勝を経験。中学でも強豪の札幌新琴似リトルシニアで全国大会に出場するなど、ずっと一緒にプレーしてきた仲良しコンビ。次は甲子園を目指し、チームをけん引する。

女房役の責任感 先発の阿部に先制点をプレゼント

 何とか先制したかった。この日、先発マウンドに上がった阿部拓貴投手(2年)は約1年ぶりの公式戦登板だった。高橋は女房役として「久しぶりなので援護したかった」。1ボールから、真ん中高めの直球を右中間へ運んだ。

 「相手が良いピッチャーっていうのは分かっていたので、ストライクにどんどんバットを出してプレッシャーをかけていこうっていうことだった。バットを出せたのは良かった」と主導権を奪うことに成功した。

守っては懸命リードで2投手をけん引

 阿部は六回に集中打を浴び、1年生エースの半田悠投手にマウンドを譲ったが、最後は1点差で逃げ切り勝ち。高橋は「半田も阿部も、いつもよりボールのバラつきは少なくて、まとまってる感じはあったので、その辺は、自分はやりやすいなって感じながらやってました。真っすぐが高めに浮いてしまったり、ランナーがたまった時に焦ってしまうことがないように、ところどころで声をかけ合いながらやってました」と女房役として2人を懸命にリードした。

外野手転向から間もない相馬 三回にも安打を記録

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